ルノー「openR link」が進化。GoogleのAIアシスタント「Gemini」をOTAで順次提供開始

【ポイント】
・車載AIが切り拓く新世代コネクテッド体験
・OTAアップデートによる継続進化
・自然な対話で実現する安全・快適ドライブ

ルノーは2026年6月29日、GoogleのAIアシスタント「Gemini」を、Google built-inを搭載した車載マルチメディアシステム「openR link」で利用できるよう順次展開すると発表しました。2026年6月15日から既販車向けにOTA(Over-the-Air)アップデートによる配信を開始しており、対象ユーザーは無料でGoogleアシスタントからGeminiへ切り替えることができます。価格は無料、対応車両は欧州市場のトゥインゴからラファールまでの全ラインアップに加え、ボレアルやインド仕様のダスターなど海外モデルにも順次拡大されます。

2022年にメガーヌ E-Tech エレクトリックへ初採用されたopenR linkは、Googleビルトインを採用するコネクテッドマルチメディアシステムです。これまでにもHBO Max、Amazon Music、Waze、SongPop for Renault、Canal+などのアプリ追加や、EV向け機能を強化したGoogle Mapsなど、継続的な機能拡張を実施してきました。

今回追加されるGeminiは、従来のGoogleアシスタントよりも自然な会話能力を備えた次世代AIアシスタントです。会話の文脈や利用者の意図を理解し、より複雑なリクエストにも対応できるほか、定型的なコマンドを覚えることなく自然な言葉で操作できます。

また、Android Auto上で利用するGeminiとは異なり、車両システムと完全に統合されることも大きな特徴です。エアコンやナビゲーション、ラジオ、各種車両設定の操作に加え、EVの航続距離データを利用したルート案内にも対応します。さらに、同じGoogleアカウントでログインした他のデバイスとも連携し、シームレスな利用環境を提供します。

今後のアップデートでは「Gemini Live」も追加予定です。複数の質問を連続して行ったり、「Hey Google」と繰り返し呼びかけることなく会話を続けたり、会話中に言語を切り替えたりすることが可能になります。

Geminiの導入により、ドライバーは「パリまで環状道路を避けて案内して」「車内が寒いので暖房を上げて」といった自然な表現で車両を操作できます。また、「燃費を良くするには窓を開けるべきか、エアコンを使うべきか」「子ども向けに車と恐竜の物語を作って」といった一般知識やコンテンツ生成にも対応し、移動時間の利便性を高めます。

Geminiはサービス開始時点で英語、フランス語、ドイツ語、スウェーデン語、オランダ語、イタリア語、スペイン語、日本語、ポーランド語、ポルトガル語、デンマーク語、ノルウェー語、トルコ語の13言語に対応します。今後もOTAアップデートによって機能や言語が継続的に追加され、ルノーのコネクテッドサービスはさらに進化していく予定です。

【ひとこと解説】
OTA(Over-the-Air)アップデート
とは、車両をディーラーに持ち込むことなく、通信回線を通じてソフトウェアを更新する仕組み。ナビやインフォテインメントの改善だけでなく、ADAS制御やエネルギーマネジメントなど車両機能そのものを遠隔で進化させられる点が特徴。クラウドと車両OSが連携し、必要なデータを安全に配信することで、購入後も継続的に性能向上や不具合修正が可能になる。メーカーは最新機能を迅速に展開でき、ユーザーは常に最適化された状態で車を使えるという、現代のコネクテッドカーに不可欠な基盤となっている。

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