ルノー4 E-Tech エレクトリック「プラン・シュッド」登場。空へ開く約1㎡のソフトトップが日常を冒険へ変える

【ポイント】
・約1㎡の開口部が生む、自由と開放感の新体験
・420L荷室と750kg牽引能力を両立した実用性の継承
・わずか10秒で開閉する電動ソフトトップの革新性

ルノーは2026年6月9日、「ルノー4 E-Tech エレクトリック プラン・シュッド(Plein Sud)」を公開しました。往年の「4L」が持っていた自由で実用的な価値観を現代のEVとして再解釈したモデルであり、開放感あふれる電動ソフトトップを採用したことが最大の特徴です。価格や発売時期については、今回の発表では明らかにされていません。

ルノー4 E-Tech エレクトリック プラン・シュッドは、かつてのR4コンバーチブル「プラン・エア」やダブルサンルーフ仕様へのオマージュとして誕生しました。従来のハードトップ仕様が持つデザインや実用性を維持しながら、より感性的なドライビング体験を提供します。

最大の見どころは、クラス最大級となるキャンバス製ソフトトップです。開口部は長さ92cm、幅80cm、面積は約1㎡に達し、A〜Bセグメントのオープントップモデルとして最大級の広さを実現。前席だけでなく後席乗員も風や光を感じられる設計となっています。

ソフトトップの開閉は電動式で、天井のスイッチに加え、生成AIを活用した「Reno」アバターによる音声操作にも対応。「少し開けて」「半分だけ閉めて」といった自然な会話で操作できる点も特徴です。開閉時間は約10秒で、走行中でも90km/h以下であれば操作可能。高速道路の制限速度域でもルーフを開けたまま走行できるよう、自動デフレクターも備えています。

一方で、実用性に妥協はありません。全長4.14m、ホイールベース2.62mというボディサイズはハードトップ仕様と共通。アイコニックなイルミネーテッドグリルや18インチホイールも継承しています。

室内は5人乗り仕様で、収納容量は合計23.3Lを確保。ラゲッジスペースは420Lで、そのうち44Lは床下収納として利用できます。荷室開口部の地上高は61cmと低く、競合車平均より約10cm低い設計により積み下ろしのしやすさにも配慮しました。

さらに、助手席シートを前倒しできるフラットフォールディング機構と後席可倒機能により、最大2.20mの長尺物を積載可能。スキー板や家具なども積み込めます。また、750kgの牽引能力を備え、小型トレーラーやキャンピングトレーラーにも対応します。

ソフトトップ化による重量増はわずか19kgに抑えられました。一般的な4分割ではなく3分割構造を採用し、ルーフ骨格には金属ではなくポリマー素材を使用したことが軽量化に貢献しています。

空力性能への影響も最小限に留められています。CdA値は0.762から0.778へとわずかに増加したものの、WLTP航続距離の減少は7km、約1.8%にとどまりました。Technoグレードでは392kmの航続距離を確保しています。

後席ヘッドルームは853mmから813mmへ縮小した一方、前席は886mmから906mmへ拡大。リア補強材の形状やルーフライニングの工夫によって、居住性への影響を最小限に抑えています。

「ルノー4 E-Tech エレクトリック プラン・シュッド」は、実用性とEV性能、そしてオープンエアの楽しさを一台に融合した新しい小型電動SUVです。日常の移動から週末のレジャーまで、あらゆるシーンで活躍する一台として、新たなライフスタイルを提案しています。

【ひとこと解説】
R4コンバーチブル「プラン・エア(Plan Air)」
は、1960年代のルノーR4をベースにした極めて希少なオープントップ仕様の特別モデルです。正式な量産車ではなく、当時のコーチビルダー(架装業者)がR4の実用性と軽快さを活かして製作したカスタム・コンバーチブルとされています。R4の特徴であるシンプルなモノスペース構造を生かしつつ、ルーフ全体を開放するキャンバストップを備え、軽快で開放的な走りを楽しめる点が魅力でした。生産数はごく少なく現存個体も限られるため、現在ではコレクターズアイテムとして高い評価を受けています。

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