ランボルギーニ、736人の社員パパ・ママを支援。親育てと仕事の両立を支える先進制度を公開

ポイント
・親と仕事の両立を支える包括的支援体制
・父母平等を目指した革新的な育児休暇制度
・働き方改革とウェルビーイング追求の融合

アウトモビリ・ランボルギーニは、6月1日の「世界親の日」に合わせ、子育てと仕事の両立を支援する同社の取り組みを公表しました。

国連が2012年に制定した世界親の日は、子どもの成長や社会における親の役割の重要性を認識するための国際デーです。ランボルギーニでは2026年4月30日時点で、0歳から12歳までの子どもを持つ社員が736人在籍しており、その内訳は男性588人、女性148人となっています。

同社は長年にわたり、親支援とジェンダー平等を重視した施策を推進してきました。母親と父親の権利平等を確保し、育児への共同参画を促進することを目的としており、育児を個人だけの責任ではなく、企業が支援すべき生活の一部と位置付けています。

育児支援制度の中核となるのが、育児休業時の手厚い給与補償です。イタリア社会保障機関(INPS)が支給する給与の30%に加え、会社が補填を行うことで最低70%の給与を保証します。さらに、もう一方の親も15日以上の育児休暇を取得した場合には補償率を80%まで引き上げ、父母双方による育児参加を後押ししています。

また、ひとり親家庭や障害のある子どもを育てる社員に対しては、対象となる休暇期間中の給与を100%補償する制度も導入しています。

保育園や幼稚園への入園時には、子ども1人につき8時間の有給休暇を付与。ひとり親や障害児を育てる社員には16時間まで拡大されます。さらに、養子縁組や里親制度を利用する社員向けには、準備段階や手続きのために10日間の有給休暇を提供しています。

子どもの病気への対応も充実しています。両親ともに休暇取得が可能で、無給休暇に加えて2日間の有給休暇が付与されます。3歳未満の子どもの場合は病気の期間中、給与を全額支給。3歳から12歳までは年間6日間の無給休暇を利用できます。

福利厚生面では、育児関連サービスの優待情報をまとめたガイドブックを提供するほか、出産支援パッケージを含む補足医療保険も用意しています。地域のサマーキャンプ運営団体や保育施設との提携も進め、社員の子育て環境を支援しています。

ユニークな取り組みとして定着しているのが「ダッド・コーチング」と「マム・コーチング」です。新たに親となる社員を対象に、専門家による研修やディスカッションを実施し、家庭生活と仕事の新たなバランスづくりをサポートしています。

年間を通じて開催される社内イベントでは、介護や子どもとのコミュニケーション、SNSや新技術との付き合い方など、現代の子育てに関わるテーマを幅広く取り上げています。

さらに最新の労使協定では、勤務時間制度を革新的に見直し、生産活動と従業員のウェルビーイングの両立を図る新たな仕組みを導入しました。これに加えてスマートワーク(リモートワーク)制度も整備し、多様な家庭環境や個人のニーズに対応しています。

高性能スーパースポーツカーを生み出すメーカーとして知られるランボルギーニですが、その舞台裏では「人」を中心に据えた企業文化の構築にも注力しています。736人の親社員を支える多面的な制度は、同社が掲げる持続的な組織ウェルビーイングの象徴といえるでしょう。

【ひとこと解説】
ウェルビーイング(Well-being)
は、単なる「健康」や「幸福感」を超え、心・身体・社会的つながりが総合的に満たされた状態を指す概念です。WHOは健康を「身体的・精神的・社会的に良好な状態」と定義しており、ウェルビーイングはその考え方をさらに発展させたものといえます。ポイントは、病気の有無ではなく、自分らしく生きられているか、生活の質が高いかに焦点を置く点です。企業では従業員の生産性向上や離職防止の観点から注目され、社会全体でも持続可能な暮らしを支える基盤として重視されています。

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