メルセデス・ベンツ博物館で商用車130年の歴史を体感。eActros 600やeSprinterも展示

【ポイント】
・130年にわたる商用車史をたどる特別展示
・電動化時代を象徴する最新EV商用車の競演
・歴史と体験型展示が融合する没入空間
メルセデス・ベンツ博物館は、特別展「130 Years of Commercial Vehicles(商用車130年)」を2026年6月28日から2027年4月4日まで開催します。価格は通常の博物館入館料で観覧でき、最新の電動商用車から歴史的名車まで、130年にわたる商用車の歩みを紹介します。

今回の特別展は、1896年にカール・ベンツが世界初のバンを販売し、同年にゴットリープ・ダイムラーが世界初のトラックを納車してから130周年を記念するものです。展示会場となるコレクションルーム5では、異なる時代を代表する7台の商用車を展示し、最新のバッテリーEV「eSprinter」と「eActros 600」もラインアップします。
展示車両には、1922年製の「Benz 1C」、1952年からメルセデス・ベンツサービスで活躍した「170 V パネルバン」、1961年製「O 319 D パノラマバス」、1966年製「L 911」、2023年製の電動バン「eVito」、2024年製「eSprinter」、そして2024年から量産されている大型電動トラック「eActros 600」が並びます。

なかでもeActros 600は、621kWhの大容量バッテリーを搭載し、充電なしで500kmの航続距離を実現する長距離輸送向け電動トラックとして、新たな基準を提示しています。また、1995年に登場して商用バンの新たなカテゴリーを築いたSprinterは、最新のeSprinterで後輪駆動のバッテリーEVへと進化しています。
展示空間には、歴史的な広告塔をモチーフにしたメディアステーションを配置し、商用車の歩みを多角的に紹介します。さらに、高さ1.5mのLED地球儀では、130年間にわたるメルセデス・ベンツ商用車の歴史やデータをアニメーションで可視化し、その世界的な広がりを体感できます。

アトリウムには、1896年製ダイムラートラックと1899年製ベンツ・コンビネーション配送車の復元車も特別展示されます。加えて、メルセデス・ベンツ・モデルカークラブの協力により、主に1:87スケールを中心とした180台以上のミニチュア商用車も展示され、多彩な車種の変遷を楽しめます。
来場者参加型のコンテンツも充実しており、トラックレースを楽しめるアーケードゲームや、バンの歴史をテーマにした記憶ゲーム「VANtastic Memo」を設置します。

開幕日の2026年6月28日には、クラシックカーイベント「Classics & Coffee」が「商用車」をテーマに開催されます。また、7月5日のファミリーデーでは、クラシック商用車への体験乗車なども予定されています。
メルセデス・ベンツ博物館の開館時間は火曜日から日曜日の9時から18時までで、チケット販売は17時に終了します。今回の特別展では、商用車が物流や建設、都市生活を支え続けてきた130年の歴史と、電動化による新時代への進化を一度に体感できる内容となっています。
【ひとこと解説】
ゴットリープ・ダイムラーは、近代自動車の基礎を築いたドイツの技術者・発明家です。1834年に生まれ、軽量で高回転を特徴とする小型高速ガソリンエンジンを開発し、乗り物への搭載を可能にした点が最大の功績とされています。1885年には木製自転車にエンジンを載せた「ライディングカー」を製作し、世界初の実用的オートバイと評価されています。さらに馬車へのエンジン搭載にも成功し、自動車誕生への決定的な一歩を刻みました。彼の理念である「小型・軽量・高回転」は、現代のエンジン設計にも通じる重要な基盤となっています。
















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