ベントレーの聖地が一般公開へ。クルーの「CW1 House」で100年の伝統と未来を体感

【ポイント】
・ベントレーの歴史を間近に感じる一般向け有料ツアー開始
・戦前の名車「チーム・ブロワー」を含む貴重なヘリテージコレクション公開
・英国ラグジュアリーの過去と未来をつなぐ没入型体験の実現
ベントレーは2026年6月10日、英国クルー工場に隣接するビジターエクスペリエンスセンター「CW1 House」を一般公開し、新たに有料のガイドツアーを開始すると発表しました。これまでベントレーの顧客限定だった施設体験が、初めて一般の自動車ファンにも開放されます。
今回導入されるツアーでは、訓練を受けたベントレーのホストが案内役を務め、「CW1 House」と隣接する「Lineage(リネージュ)」エリアを巡ります。ツアーは事前予約制で、料金は1人あたり20ポンドから。平日の指定日に実施され、1グループ最大12名で参加できます。

CW1 Houseのフロントエリアは営業時間内であれば誰でも無料で入場可能です。展示車両は定期的に入れ替えられ、最新のベントレーモデルに加え、近年のヘリテージカーも展示されます。来場者は実際にベントレーの車内に座ることもでき、ブランドの世界観を身近に体感できます。
また、施設内の「ベントレー・ブティック」では各種オフィシャルグッズを販売。ガイドツアー参加者には商品購入時に10%の割引が提供されます。
有料ツアーの見どころのひとつが、通常は一般公開される機会の少ない「Lineage」エリアへのアクセスです。ここには1945年以前に製造された歴史的なヘリテージモデルが展示されており、ベントレー・ヘリテージコレクションの中でも特に重要な車両を間近で見ることができます。
その中には、1920年代のレースシーンで活躍した伝説的マシン「チーム・ブロワー」も含まれます。さらに、1919年の創業から現在に至るベントレーの歩みを、デジタル技術を活用した没入型展示によって紹介。ブランドの歴史やクラフツマンシップ、デザイン哲学を深く理解できる構成となっています。

展示車両はローテーション制で、現行ラインアップの各モデルに加え、マリナーによるコーチビルドモデルや、新型「スーパースポーツ」などの希少車が登場する可能性もあります。
ベントレー・モーターズのビジターエクスペリエンス&ヘリテージ担当ディレクター、ウェイン・ブルース氏は、「より幅広い人々に向けて扉を開くことは、ベントレーにとって新たな章の始まりです。豊かな伝統から未来へのビジョンまで、ブランドの魅力を没入型で体験していただけます」とコメントしています。
今回の取り組みは、100年以上にわたる英国の高級車づくりの歴史を次世代へ伝える活動の一環でもあります。クルー本社では近年、新たな塗装工場や顧客専用施設「The Mews」の建設など大規模な投資が進められており、将来的には現在立ち入りできない本工場エリアについても一般公開を視野に入れているとしています。
ベントレーの故郷であるクルーを訪れ、その伝統と革新を体感できる新たな扉が、ついに世界中のファンへと開かれました。
【ひとこと解説】
「Lineage(リネージュ)エリア」とは、ベントレーが100年以上にわたり築いてきたブランドの血統・歴史・クラフトマンシップを体系的に体験できる展示ゾーンです。ベントレー本社のファクトリーエクスペリエンスでは、W.O.ベントレー創業期のレーシングヒストリー、クラシックモデル、木工・レザー工房、現行モデルの組立工程などが連続的に配置されており、訪問者が「伝統から現在へ」というブランドの系譜を一望できる構成になっています。この流れを象徴的にまとめたエリアが「Lineage」と呼ばれており、ベントレーが“単なる高級車メーカーではなく文化的ブランドである”ことを示す役割を果たしていると考えられます。















コメント