BMW328“ビューゲルファルテ”が栄冠。コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2026でBMWが未来と伝統を融合

・1937年製BMW328“ビューゲルファルテ”による歴史的戴冠
・ヴィジョンBMWアルピナとBMWモトラッドVision K18の世界初公開
・90周年BMW328と50周年BMW M3が紡ぐブランド継承の物語

BMWグループは2026年5月15日から17日にかけて、イタリア・コモ湖畔で開催された「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2026」の詳細を発表しました。今回のテーマは「Future needs Heritage」。自動車黎明期の名車から最新コンセプトカーまでが集結し、100年以上に及ぶ自動車史を象徴するイベントとなりました。

今年の「Best of Show」に輝いたのは、1937年製のBMW328“ビューゲルファルテ”です。ミュンヘン工場で生産された唯一のスペシャルロードスターであり、フロントフェンダー上部の特徴的な金属ラインが車名の由来となっています。オーナーのステファノ・マルティノーリ氏には、「Trofeo BMW Group – Best of Show」とともに、A.ランゲ&ゾーネ製18Kホワイトゴールド仕様の特別な「1815クロノグラフ」が贈呈されました。

一般来場者投票による「コッパ・ドーロ・ヴィラ・デステ」は、1963年式のメルセデス・ベンツ300 SLロードスターが受賞しました。イベントには13カ国から54台が参加し、8つのクラスで競演。1950〜60年代フェラーリ特集やオリジナルコンディション車両など、多彩なカテゴリーが来場者を魅了しました。

BMWは今回、2つのワールドプレミアも実施しました。まず注目を集めたのが「Vision BMW ALPINA」です。全長5200mmの2+2クーペで、新生BMWアルピナブランドの方向性を示すモデルとして登場。ロングノーズと流麗なルーフラインを備え、V8エンジンと4本出し楕円形エキゾーストを採用しました。低回転では重厚、高回転では力強いサウンドを奏でるなど、アルピナらしいラグジュアリー性能と走行性能を融合しています。

さらにBMWモトラッドは、「BMW Motorrad Vision K18」を世界初公開しました。1800cc直列6気筒エンジンを中心に据えた大型モーターサイクルで、「The Heat of Speed」をデザインテーマに掲げています。矢のようなシルエットを持つ“Full Force Forward”デザインを採用し、BMW Motorradの未来像を提示しました。

イベントではBMW328の90周年も大きな注目を集めました。1936年から1940年にかけて生産されたBMW328は、2.0L直列6気筒エンジンを搭載し、1930年代で最も成功したスポーツカーとして知られています。また、「BMW M3」誕生40周年展示では、初代E30型M3を中心に歴代モデルが展示されました。1987年から1992年にかけてツーリングカーレースを席巻したE30 M3は、現在でも史上最も成功したツーリングカーレーサーとして語り継がれています。

【ひとこと解説】
BMW 328
は、1936年に登場したBMWの歴史的名車で、戦前スポーツカーの最高峰と称されるモデルです。軽量なチューブラーフレームと流麗なアルミボディ、そして高性能2.0L直列6気筒エンジンを組み合わせ、当時として画期的なパワーと軽さのバランスを実現しました。最高出力は約80psながら、車重わずか830kg前後のため俊敏で、ニュルブルクリンクやミッレミリアなど数々のレースで勝利を収めています。特に1940年のミッレミリアでは、328ベースの「ツーリズモ」が総合優勝を果たし、BMWのスポーツブランドとしての地位を決定づけました。エレガンスと技術革新を兼ね備えた、BMWの原点ともいえるスポーツカーです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次