モーガン「スーパースポーツ」が米国上陸、2026年9月から顧客向け車両を納車へ

【ポイント】
・10年以上で最大級の進化を遂げたモーガン新世代フラッグシップの米国上陸
・アッシュ材の伝統と接着アルミを融合した「21世紀のコーチビルディング」
・2026年8月生産開始、残り50台未満となった2026年モデルのコミッション枠

モーガン・モーター・カンパニーは2026年7月15日、フラッグシップスポーツカー「スーパースポーツ」の米国での受注を開始しました。米国仕様は8月に生産を開始し、ディーラー向けデモカーと最初の顧客車両は9月から到着する予定です。2026年モデルのコミッション枠はすでに残り50台未満となっています。

2025年に初公開されたスーパースポーツは、モーガンの商品ラインアップにおいて10年以上で最も大きな進化を遂げたモデルと位置付けられています。伝統的なシルエットを現代的に解釈するとともに、軽量な「CXVジェネレーション」接着アルミニウムプラットフォームを採用。洗練性、実用性、ドライビングへの没入感を高めながら、モーガンらしさを維持しています。

最大の特徴は、同社が掲げる「21st Century Coachbuilding(21世紀のコーチビルディング)」です。英国マルヴァーンで1台ずつハンドクラフトされ、伝統的なアッシュ材のフレーム上に成形したアルミニウム製ボディを組み合わせ、それを接着アルミニウムプラットフォームと一体化します。さらに豊富なカラー、素材、ビスポークオプションを用意し、オーナーごとに個別仕様を仕立てることができます。

米国仕様には、連邦基準に適合したBMW製2.0リッター直列4気筒「B46 TwinPower Turbo」エンジンと、ZF製8速オートマチックトランスミッションを搭載します。米国の排出ガス要件に対応するため専用開発されたパワートレインです。

米国販売はFAST Actで定められたReplica Vehicle法に基づく認証を取得。モーガンはNHTSA(米国運輸省道路交通安全局)の認可を得ており、カリフォルニア州を除く全米で販売されます。これによりスーパースポーツは「プラス・フォー」「スーパー3」に加わり、米国ラインアップを構成します。

北米での一般公開は2026年8月、モントレー・カー・ウィーク期間中に開催される「The Quail, A Motorsports Gathering」で行われる予定です。モーガンにとって重要な輸出市場のひとつである米国で、伝統的なクラフトマンシップと現代的なエンジニアリングを融合した新たなフラッグシップが本格始動します。

【ひとこと解説】
Replica Vehicle法(レプリカ車両法)
は、アメリカで2015年に成立した「Low Volume Motor Vehicle Manufacturers Act(低ボリューム車メーカー法)」に基づく制度で、少量生産のクラシックカーやレプリカ車を合法的に販売できるようにするための規制緩和です。年間生産台数が325台以下のメーカーを対象とし、外観が過去の名車と同一であれば、新しい安全基準を満たす必要がなく、現代の量産車向け規制から大幅に免除されます。ただし、エンジンはEPA(環境保護庁)が認証した現行の排ガス基準適合ユニットを使用することが義務付けられています。この仕組みにより、シェルビー・コブラやデロリアンなどのレプリカが合法的に新車として販売可能となり、クラシックカー文化の保存と小規模メーカーの事業機会拡大に寄与しています。

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