メルセデス・ベンツ EQS刷新、926kmの衝撃。次世代電動ラグジュアリーの頂点へ

・926km航続と350kW急速充電が切り拓く新時代の長距離移動体験
・ドイツ初のステアバイワイヤ量産採用による革新的ドライビング体験
・AI搭載MB.OSと800V電動アーキテクチャによる次世代知能化
メルセデス・ベンツは電動フラッグシップセダン「EQS」を大幅刷新し、電動ラグジュアリーの新たな基準を提示しました。2026年4月に発表され、ドイツ市場での価格は94,403ユーロからとなります。
最大の進化は航続性能です。EQS 450+はWLTPモードで最大926kmを達成し、従来モデル比で約13%向上しました。この数値により、ミュンヘン〜パリやチューリッヒ〜ハンブルクといった長距離移動も理論上は充電なしで走破可能となり、電気自動車の実用性を大きく押し上げています。

充電性能も大幅に進化しました。800V電動アーキテクチャを採用し、最大350kWの急速充電に対応。わずか10分で最大320km分の航続距離を回復でき、長距離移動時の利便性を高めています。また400V充電器でもバッテリーを仮想的に分割し、最大175kWで効率的に充電可能です。
パワートレーンも刷新されました。新開発の電動ドライブユニット(EDU)は小型化と高効率化を両立し、後輪には2速トランスミッションを採用。発進加速と高速巡航の両立を実現しています。バッテリー容量は122kWh(従来118kWh)へと増加し、エネルギー密度の向上により航続距離拡大に寄与しています。回生ブレーキ性能も最大385kWへ強化され、日常走行の多くを回生のみでまかなうことが可能です。
シャシーと操舵にも革新がもたらされました。ドイツメーカーとして初めて量産車にステアバイワイヤを採用。機械的な接続を排したことで、操舵時の振動を抑制しつつ軽快で正確なハンドリングを実現しています。さらに後輪操舵(最大10度)との連携により、低速での取り回し性と高速域での安定性を両立しています。
電子制御面では、新世代OS「MB.OS」を初採用しました。AIとクラウドに接続されたスーパーコンピューターが車両全体を統合制御し、OTAアップデートにより機能を継続的に進化させます。MBUXバーチャルアシスタントは複雑な対話に対応し、3種類のアバターによる直感的な操作体験を提供します。

装備面も先進性にあふれています。新世代DIGITAL LIGHTは照射範囲を約40%拡大しつつ、消費電力を最大50%削減。最大600m先まで照らす高性能ヘッドライトを実現しました。また前席には最大44℃まで温まるシートベルトヒーターを採用し、快適性と安全性を高めています。
運転支援機能も進化し、最大27個のセンサーと高性能コンピューターにより高度な支援を実現。駐車支援は最大5km/hで作動し、従来比で約60%高速化されました。さらに最大99.65%の粒子を除去するHEPAフィルターや、車両から電力供給を行うV2G/V2H機能も搭載されています。

空力性能はCd値0.20という高水準を維持し、効率性にも貢献。新型EQSは航続距離、充電性能、知能化、快適性のすべてにおいて進化を遂げ、電動ラグジュアリーの未来像を明確に示す存在となりました。
【ひとこと解説】
ステアバイワイヤ(Steer-by-Wire)は、ステアリング操作を機械的なシャフトでなく電気信号で伝える方式です。ハンドルと前輪を物理的に繋がず、センサーが操舵角や力を検知し、モーターがタイヤを制御します。これにより振動低減・応答性向上・可変ステア比などが自在になり、車種ごとの操舵フィールもソフトウェアで調整可能です。また衝突時のコラム不要で安全性・室内設計の自由度が高まります。さらに自動運転との親和性が高く、車両制御の統合にも適しています。
















コメント