ゼンヴォ「オーロラ」がシンガポール初上陸。1850bhpのV12ハイパーカーが2027年納車へ

【ポイント】
・1850bhpを誇る次世代V12ハイパーカーの降臨
・9800rpmまで回る新開発クアッドターボV12の衝撃
・世界限定生産で幕を開けるゼンヴォ新章
デンマークのハイパーカーメーカーであるゼンヴォ・オートモーティブは2026年5月20日、シンガポールで新型ハイパーカー「オーロラ」の特別プレビューイベントを開催しました。現地では高級車販売グループのウェアネス・オートモーティブと協力し、選ばれたメディアや顧客、エンスージアストに向けて初公開されました。量産開始前にシンガポールで披露されるのは今回が初めてです。
1906年創業のウェアネス・オートモーティブは、120年以上にわたりシンガポールおよびアジア地域で高級車ブランドを取り扱ってきた老舗グループです。今回のプレビューは、ゼンヴォが重要市場と位置付けるシンガポールでの認知拡大と顧客開拓を目的に実施されました。

ゼンヴォは2026年に入り、モントリオール、ナッシュビル、ニューヨークなど世界各地で活動を展開しており、今回のシンガポール公開もその一環となります。生産開始に向けて、厳選されたグローバルネットワークを通じた顧客体験の提供を進めています。
オーロラ最大の特徴は、新開発の6.6リッターV型12気筒クアッドターボエンジンです。エンジン開発はマーレ・パワートレインとの協業によって行われ、最高出力1250bhp、最高回転数9800rpmを目標に設計されています。さらに軽量なトリプル電動モーターシステムを組み合わせることで、システム総出力は最大1850bhpに達します。
このパワートレインは、ゼンヴォが目指す「ドライバーとマシンの感情的なつながり」と「極限のパフォーマンス」を両立するために開発されたものです。V12エンジンと3基の電動モーターを組み合わせるハイブリッド構成は、同社の新世代ハイパーカー戦略を象徴する技術となっています。

オーロラはデンマーク国内で設計・開発され、1台ずつ手作業で組み立てられます。また、性格の異なる2種類のモデルを設定する点も大きな特徴です。
ひとつはサーキット性能を追求しながら公道走行も可能とした「アジル」です。軽量化を徹底したこのモデルは1450bhpを発生し、卓越したドライビングダイナミクスを追求しています。もうひとつはグランドツアラーとして仕立てられた「トゥール」です。システム総出力1850bhpを誇り、高性能と長距離快適性を融合したモデルとして位置付けられています。
ゼンヴォはオーロラによってハイパーカー市場の新たな基準を打ち立てることを目指しており、エンジニアリング、デザイン、クラフトマンシップを妥協なく融合させたモデルとしています。
生産台数は厳格に限定される予定で、価格は現時点で公表されていません。初回顧客への納車は2027年から開始される見込みです。V12エンジンの情熱と電動化技術を融合させたオーロラは、ゼンヴォの新時代を象徴するフラッグシップとして世界中のコレクターから注目を集めています。
【ひとこと解説】
マーレ・パワートレイン(MAHLE Powertrain)は、ドイツの大手部品メーカー「マーレ」が保有するパワートレイン専門のエンジニアリング会社で、英国ノーサンプトンに本社を置く技術開発拠点です。電動パワートレインから高効率内燃機関まで、設計・シミュレーション・試験・製造準備を一貫して担うのが特徴です。もともとはコスワースのエンジニアリング部門(Cosworth Technology)で、2005年にマーレが買収し現名称となりました。電動化時代に向けたe-モビリティ技術、レンジエクステンダー、ダウンサイジングエンジンなどの開発実績を持ち、世界の自動車メーカーに高度なパワートレインソリューションを提供しています。














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