140年の革新がコモ湖に集結。メルセデス・ベンツ・クラシックが描いた“魂のクラフトマンシップ”

・1886年から2022年までを結ぶ、140年の歴史絵巻
・シルバーアローからAMG ONEまで並ぶ夢の競演
・クラフトマンシップとモータースポーツ精神の融合
メルセデス・ベンツ・クラシックは2026年5月16日から17日にかけて、イタリア・レイクコモで開催された「フオリコンコルソ2026」に参加し、140年にわたるブランドの革新の歴史を披露しました。イベントテーマは「KRAFTMEISTER – Soul of German Craftsmanship」。歴史的建造物ヴィラ・デル・グルメッロを舞台に、世界初の自動車から最新ハイパーカーまで、多彩な名車が展示されました。
会場では1886年の「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」が登場。最高出力0.55kW(0.75hp)を発生する世界初の自動車であり、自動車史の原点を象徴する存在です。忠実に再現されたレプリカは実際に走行も披露し、140年前の技術思想を現代に伝えました。

初期モータースポーツの象徴として展示されたのが、1906年型「メルセデス120PS」レーシングカーです。その流れを汲む1928年型「メルセデス・ベンツSSK」は、“ホワイトエレファント”の愛称で知られるSシリーズを代表するモデルとして注目を集めました。さらに1937年シーズンに数々の勝利を収め、ルドルフ・カラツィオラのヨーロッパ選手権制覇を支えた「W125シルバーアロー」も展示され、往年のグランプリ黄金期を彩りました。

戦後を象徴するモデルとしては、1952年型「300 SLレーシングスポーツカー(W194)」が登場。このレーシングカーをベースに、1954年に伝説的市販車「300 SLガルウイング(W198)」が誕生しました。また、1955年のミッレミリアを制した「300 SLR(W196 S)」も展示され、メルセデス・ベンツのモータースポーツ史における栄光を体現しました。
1980年代のラリーシーンを代表する「500 SLラリー(R107)」も登場。1981年ラリーシーズン向けに開発された特別なスポーツカーであり、サーキットだけではないブランドの競技活動の幅広さを示しています。

現代を象徴するハイパーカーとして展示されたのが、2007年型「SLRマクラーレン722 GT」と2022年型「メルセデスAMG ONE」です。SLRマクラーレン722 GTは限定生産モデルで、V8スーパーチャージャーエンジンから500kW(680hp)を発生。0-100km/h加速3秒、最高速度337km/hという圧倒的性能を誇ります。
一方のAMG ONEは、F1由来の1.6リッターV6エンジンと4基の電気モーターを組み合わせ、システム総出力782kW(1063hp)を実現。ゴールドカラーの特別仕様が展示され、メルセデス・ベンツが築いてきたレーシングDNAを未来へ継承する存在として大きな注目を集めました。
さらに“190”シリーズに焦点を当てた展示では、「190 E 2.5-16 Evolution DTM」や「190 E 2.5-16 Evolution II」が登場。加えて、3リッターV6エンジンを搭載し388kW(520hp)を発生する最新「HWA EVO」も公開されました。100台限定で生産されるこのモデルは、往年のEVOシリーズの精神を現代に蘇らせる存在として注目されています。
【ひとこと解説】
フオリ・コンコルソ(Fuori Concorso)は、イタリア・コモ湖畔で開催されるハイエンド自動車文化の祭典で、特に希少なクラシックカーや特別仕様車をテーマ別に展示するイベントとして知られています。一般的なコンクール・デレガンスのように点数を競うのではなく、“テーマ性”と“ストーリーテリング”を重視し、メーカーのヘリテージ部門やコレクターが秘蔵車を披露する場となっています。ランチア、アルファロメオ、ポルシェ、BMWなどが歴史的モデルを持ち込み、時には未公開のプロトタイプやレストモッドも登場。コモ湖のヴィラを舞台に、デザイン、文化、技術史を“体験”として味わうことができる、現代で最も洗練された自動車イベントのひとつです。
















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