ディフェンダーOCTA、JCBハイドロマックスの世界最速記録を支援 406.320mph達成を635PSのV8が後押し

【ポイント】
・635PSのディフェンダーOCTAが担った、世界記録への最初の300m
・2,550kgのJCBハイドロマックスを60mphまで押し上げたツインターボV8の力
・406.320mph、水素燃焼車の新たな世界最速記録への英国エンジニアリングの共演

ディフェンダーは2026年8月11日、最速・最強のディフェンダー「ディフェンダーOCTA」が、水素燃焼車「JCBハイドロマックス」のランドスピードレコード挑戦を支援したと発表しました。米国ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで行われた挑戦で、JCBハイドロマックスは406.320mph(約654km/h)を記録。SCTA(南カリフォルニア・タイミング・アソシエーション)の記録と、FIAの水素ランドスピード世界記録を樹立しました。

記録挑戦では、ハイスピード走行向けのギヤ比を採用するJCBハイドロマックスを素早く加速させるため、規則で認められた最大300mのプッシュスタートが利用されました。その重要な役割を担ったのが、専用のプッシュプレートを装着したディフェンダーOCTAです。

ディフェンダーOCTAは635PSを発生するツインターボV8エンジンと四輪駆動システムを搭載。さらに48Vマイルドハイブリッドシステムによってスロットルレスポンスと加速性能を高めています。記録走行では、車重2,550kgのJCBハイドロマックスを停止状態から300m以内に60mph(約97km/h)まで押し上げることが求められました。しかも現場は、気温上昇によって最大標高2,244m相当の空気密度となる厳しい条件でした。

専用プッシュプレートの装着には、ディフェンダーOCTAに標準化されたクラッシュテスト済み一体型ウインチマウントを活用。ウインチマウントの変形式クラッシャブルゾーンを無効化し、フロントリカバリーポイントへのブレースバーなど追加の固定ポイントを設けています。プッシュプレートは、実際にJCBチームが必要とする速度を大幅に上回る領域までテストされました。

さらに重要な役割を果たしたのが、全ディフェンダーOCTAに採用される6Dダイナミクス・サスペンションです。油圧連結式で連続可変制御を行うセミアクティブダンパーにより、強い加速時のボディロールとピッチを抑制。前方に大きな荷重が加わる状態でも追加バラストを使用せず車体を水平に保ち、JCBハイドロマックスを安定して押すためのプッシュプレート角度を維持しました。

60mphを超えるとJCBハイドロマックスは自力で加速。世界ランドスピード記録保持者のアンディ・グリーンOBEのドライブによって、最終的に406.320mphの水素燃焼車世界最速記録へ到達しました。ディフェンダーOCTAの高性能オールテレイン性能は、数マイル離れた地点に停止したJCBハイドロマックスへ素早く移動し、復路の記録走行を支援する場面でも活用されました。

【ひとこと解説】
ディフェンダーの 6Dダイナミクス・サスペンション
は、ランドローバーが最新モデルに導入した高度な車両制御システムで、オフロードとオンロードの両方で“揺れない・傾かない・沈まない”走りを実現する技術です。6Dとは、上下・左右・前後の3方向の動きと、ピッチ・ロール・ヨーという3つの回転運動を総合的に解析することを意味します。高精度センサーが車体の動きをリアルタイムで把握し、電子制御ダンパーやアクティブアンチロール機構が瞬時に減衰力を最適化。舗装路ではフラットで上質な乗り心地を、荒れた路面では不要な揺れを抑えつつ高い接地性を確保します。特にディフェンダーでは、重量級ボディでも俊敏な姿勢制御を可能にし、SUVとしての快適性と本格オフローダーとしての走破性を両立する中核技術となっています。

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