アウディ史上最強の1001PSスーパーカー「ヌヴォラーリ」誕生。F1技術を凝縮した499台限定モデル

【ポイント】
・1001PSと350km/h超を実現するアウディ史上最強の性能
・F1由来の革新技術を凝縮した次世代ハイブリッドシステム
・499台限定生産による究極の希少価値
アウディは2026年6月4日、新型スーパーカー「アウディ ヌヴォラーリ」を発表しました。ブランド初となる高性能ハイブリッドパワートレインを搭載し、最高出力1001PS、最高速度350km/h超を実現するアウディ史上最強かつ最速の市販モデルです。世界限定499台で生産され、2027年前半から納車が開始される予定です。価格は公表されていません。

ヌヴォラーリは、アウディの新しいデザイン哲学を初めて採用した量産モデルでもあります。ミッドシップレイアウトを採用し、力強いスタンスと存在感を表現。新シグネチャーカラー「チタニウム」とカーボン素材の組み合わせが、先進性と高性能を強調しています。
パワートレインは、800hpを発生する4.0リッターV8ツインターボエンジンと、3基のアキシャルフラックスモーターを組み合わせた高性能ハイブリッドシステムです。システム最高出力は736kW(1001PS)に達し、7.3kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載します。V8エンジンは最大730Nmを発生し、最高回転数は1万rpmに到達。量産車でありながらモータースポーツレベルの性能を実現しています。
その結果、0-100km/h加速は2.6秒、0-200km/h加速は6.8秒という圧倒的なパフォーマンスを達成しました。前輪側には2基の油冷式アキシャルフラックスモーターを配置し、最大2150Nmのトルクを発生。可変トルクベクタリング機能によって、高速域での安定性と俊敏なコーナリング性能を両立しています。
車両制御の中核を担うのが、新開発の「クワトロ プレディクティブ ライド」です。ステアリング角度や加速度、ヨーレート、路面グリップ情報などをリアルタイムで分析し、トルク配分やブレーキ制御、空力デバイスを統合的に制御。滑りやすい路面や限界領域でも高い安定性を確保します。さらに、「Eハイブリッド」「バランス」「ダイナミック」「ダイナミック+」の4モードに加え、トラックモードも用意されました。

車体構造では、アウディとして初めて「ASF(アウディ スペース フレーム)+カーボンエクステリア」を採用しました。外板のほぼすべてにCFRPを使用し、F1で培われたプリプレグオートクレーブ成形技術を導入。軽量化と高剛性を高次元で両立しています。また、アウディの量産車として初めてセンターロック式鍛造ホイールも採用されました。
空力性能もF1の知見を積極的に導入しています。可変式リアウイングは「クローズド」「ローダウンフォース」「ハイダウンフォース」の3段階で作動し、F1譲りのDRS(ドラッグ・リダクション・システム)も搭載。ハイダウンフォース時には、走行状況に応じて400kg以上のダウンフォースを発生します。
ブレーキシステムには、新開発の「アウディ セラミック プロ」を採用。前輪には420×40mmディスクと10ピストンキャリパー、後輪には410×32mmディスクと4ピストンキャリパーを組み合わせています。F1由来のブレーキ・バイ・ワイヤ技術や高効率冷却システムも導入され、冷却性能は従来比で最大21%向上。最大2.8MWものエネルギー吸収能力を備え、極限状況でも安定した制動性能を発揮します。

インテリアは運転に集中できるドライバー中心設計を採用。カーボン構造の軽量シートやアルマイト加工アルミニウム製パーツを採用し、モータースポーツの世界観を表現しています。モデル名は伝説的レーシングドライバー、タツィオ・ヌヴォラーリに由来しており、アウディが掲げる究極のパフォーマンスと技術革新を象徴する1台となっています。
【ひとこと解説】
アキシャルフラックスモーターは、磁束が回転軸方向(アキシャル方向)に流れる円盤状構造の高効率モーター。一般的なラジアル型が円筒状であるのに対し、ローターとステーターを平行に向かい合わせるため、薄型・軽量で高トルク密度を実現する。同サイズならより大きな駆動力を得られ、EVやハイパーカー、航空モビリティで採用が進む。一方で、冷却や製造精度の確保が難しいという課題もあるが、次世代パワートレーンの中核技術として注目されている。
















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