BMW、EV累計生産200万台を達成 記念車は「i5 M60 xDrive」

・BMW電動化戦略の大きな到達点となる200万台達成
・ディンゴルフィング工場に集約されたBEV生産力
・異なるパワートレインを同一ラインで生産する柔軟体制

BMWグループは2026年5月5日、累計200万台目となるバッテリーEV(BEV)の生産を達成したと発表しました。記念すべき車両は、ドイツ・ディンゴルフィング工場で生産された「BMW i5 M60 xDriveセダン」。ボディカラーはタンザナイトブルーで、スペインの顧客へ納車される予定です。BMWグループが進める電動化戦略が、新たな節目を迎えた形です。

今回、200万台目のBEVを生産したディンゴルフィング工場は、BMWグループにおける電動車生産の中核拠点として重要な役割を担っています。同工場では2021年に「BMW iX」の量産を開始。以降、「BMW i5セダン」「BMW i5ツーリング」「BMW i7」など、多彩なBEVモデルを生産しており、現在ではBMWグループ内でもっとも幅広いEVラインアップを製造する工場となっています。

2021年以降、ディンゴルフィング工場で生産されたBEVは32万台以上に達しています。これはBMWグループ全体で達成した200万台のうち、およそ6台に1台を同工場が担っている計算です。さらに2025年には、同工場で生産された車両の4台に1台以上がBEVとなり、電動化シフトが急速に進んでいることを示しています。

BMWグループは、生産戦略として「BMW iFACTORY」を推進しています。この取り組みの特徴は、“テクノロジー・オープン”を掲げている点にあります。具体的には、単一の生産ラインで内燃機関車、プラグインハイブリッド車、BEVなど異なるパワートレインの車両を柔軟に混流生産できる体制を構築していることです。市場の需要変化に応じて生産配分を調整できるため、高い柔軟性と効率性を両立しています。

現在では、ドイツ国内にあるBMWグループのすべての工場で、少なくとも1車種以上のBEVが生産されています。BMWグループは、電動化がすでに特別な存在ではなく、生産現場における“新たな日常”になっていると説明しています。

また、同社はこうした取り組みを通じて、ドイツが世界第2位のEV生産拠点となることにも貢献しているとしています。累計200万台という数字は、単なる通過点ではなく、BMWグループが電動化時代へ本格的に移行していることを象徴する成果といえそうです。

【ひとこと解説】
ディンゴルフィング工場
は、BMWグループ最大規模の生産拠点として知られ、ドイツ南部バイエルン州に位置しています。7シリーズや8シリーズ、5シリーズなどの上級モデルを中心に生産し、車体・パワートレイン・シャシーの主要工程を一貫して担う“BMWの心臓部”ともいえる存在です。高度な自動化と熟練工の手作業を組み合わせた生産方式を採用し、電動化モデル向けのバッテリー組立ラインも整備されています。品質管理の厳しさと柔軟な生産体制により、世界中の市場へ高品質なBMW車を供給し続ける基幹工場です。

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