マセラティ×ビアンシェが生んだ究極の融合「UltraFino Maserati」

・100年のトライデントを刻む限定100本の奇跡
・630馬力スーパーカーと連動する機械美の極致
・3.85mmムーブメントに宿る精密工学の結晶

イタリアの名門マセラティと、スイス高級時計ブランド ビアンシェは、トライデント誕生100周年を記念したコラボレーションモデル「UltraFino Maserati」を発表しました。ジュネーブで開催された「Watches and Wonders 2026」にて披露された本作は、世界限定100本のフライングトゥールビヨン腕時計です。価格および発売時期は現時点で公表されていません。

本モデルは、2025年に「グッドウッド フェスティバル オブ スピード 2025」で公開されたスーパーカーマセラティMCPURAをデザインの源としています。MCPURAは630馬力を発揮する3.0リッターV6ツインターボ「ネットゥーノ」エンジンを搭載し、0-100km/h加速は2.9秒未満という性能を誇ります。カーボンファイバー製モノコック構造を採用し、軽量性と剛性を両立しています。

その思想は時計にも色濃く反映されています。スケルトンダイヤルは、MCPURAのトライデント形状を想起させる三分割スポークホイールデザインを再現。さらに、同車で初採用された「AI アクアレインボー」フィニッシュが文字盤とケースのラバー部に施され、独特のプリズム効果を生み出しています。

構造面では、グレード5チタン製ブリッジや高密度カーボンケースを採用し、自動車のカーボンシャシーに通じる高剛性を実現しています。また、耐衝撃性能は5,000Gに達し、機械式時計としては極めて高い数値です。これはバランスホイールと構造全体に専用ショック吸収機構を組み込むことで達成されています。

心臓部には、厚さわずか3.85mmの自社製キャリバー「UT01」を搭載。225個の部品と29石で構成され、パワーリザーブは60時間を確保しています。2.66mm厚のトゥールビヨンケージは3Hzで振動し、大型バランスホイールを採用することで視覚的存在感と安定性を両立しています。さらに、ラチェットホイールを廃したサスペンデッド式香箱により、薄型化と効率的なエネルギー伝達を実現しています。

ケース厚は9.9mm、重量はストラップなしで36g。サファイアクリスタルはベゼルとケースバックに採用され、防水性能は5気圧です。ストラップはカーボンファイバーブレスレットと天然加硫ラバーの2種類が用意されます。

すべての個体はスイス・ラ・ショー=ド=フォンの工房で製造され、一本ごとにシリアルナンバーが刻まれます。自動車と時計、二つの工業芸術が交差することで誕生した本作は、性能と美の両立という哲学を体現した存在です。

【ひとこと解説】
ビアンシェ(Bianchet)
は、2017年にロドルフォ・フェスタ・ビアンシェとエマニュエル・フェスタ・ビアンシェ夫妻によって創業されたスイスの高級時計ブランドです。夫妻は黄金比1.618とフィボナッチ数列をデザインの核に据え、ケース形状からムーブメント構造に至るまで一貫して“調和の美”を追求しています。特にトノー型トゥールビヨンで知られ、カーボンにチタン粉末を融合した独自素材を用いるなど、現代的な技術革新にも積極的です。ブランドは2019年にバーゼルワールドでプロトタイプを発表し、現在は世界22か国で展開。芸術性とエンジニアリングを融合した、新世代のオートオルロジュリーとして注目を集めています。

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