ジェネシス「マグマGT」と「Xスコーピオ」が初のダイナミック走行、ヒルクライムで示した2つの高性能像

【ポイント】
・ミッドシップ「マグマGT」がついに走り出した、9kmのヒルクライムで披露された高性能ラグジュアリーの新境地
・欧州初走行を果たした「Xスコーピオ」、オフロード競技由来の技術が描くもうひとつの“アスレチック・エレガンス”
・GMR-001ハイパーカーからボックス・バギーまで、モータースポーツと未来技術を横断するジェネシスの性能戦略
ジェネシスは2026年の「Tutto Bene Hillclimb」において、「マグマGTコンセプト」と「Xスコーピオコンセプト」を初めてダイナミック走行させました。舞台となったのはイタリア・モッタローネ山のストラーダ・ボッロメアで、2台は全長9kmのクローズドコースを駆け上がり、ジェネシスが描く高性能車の異なる方向性を披露しました。
マグマGTコンセプトは、2026年6月のル・マン24時間レースで静的展示されたミッドシップのグランドツアラーです。今回、初めて走行状態で公開され、曲がりくねったヒルクライムを走破しました。ミッドシップレイアウトと明確なプロポーション、性能を最優先した設計によって、ジェネシスが高性能エンジニアリングを通して探求するラグジュアリーの姿を表現しています。
一方のXスコーピオコンセプトは今回が欧州初走行です。ジェネシスのデザイン哲学「アスレチック・エレガンス」をオフロードレーシングへと展開したモデルで、チューブラーフレームと競技用オフロード開発に由来する高耐久コンポーネントを採用しています。

ドライブを担当したのは、ジェネシス・マグマ・レーシングのアンドレ・ロッテラーです。ロッテラーはピポ・デラーニ、マティス・ジョベールとともに17号車GMR-001ハイパーカーを駆り、米国テキサス州のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催されたWEC「ローンスター・ル・マン」で、序盤のアクシデントとペナルティから挽回し7位でフィニッシュ。2026年シーズンにおけるチーム最高成績を記録しました。
イベントには85台の特別な車両が集結。ジェネシスはGMR-001ハイパーカーに加え、ヒョンデ・モーター・グループのモービス部門の技術を基に製作された技術実証車「ジェネシス・ボックス・バギーコンセプト」も展示しました。ロード志向のマグマGT、荒地を制するXスコーピオ、そしてモータースポーツと未来技術。それぞれを通じて、ジェネシスは高性能というテーマの広がりを示しました。
【ひとこと解説】
Tutto Bene Hillclimbは、イタリア・モッタローネで開催される非競技型のヒルクライムイベントで、2024年に始まり、2026年で第3回を迎えます。特徴は「slow down to go fast」という哲学にあり、速度を競うのではなく、選ばれた約85台のクラシック、モダン、レストモッド車が9kmのストラーダ・ボッロメアをゆっくりと登りながら、デザインやメカニズム、サウンドといった車両本来の魅力を披露する点にあります。コンコルソ・デレガンツァとモータースポーツの中間に位置づけられ、静的展示では伝わらない“走る文化財”としての存在感を体験できるイベントです。参加者は国際的なコレクターやメーカー関係者で構成され、観客は1000名以上に達します。ACIから「Dimostrazione Atipica Sperimentale」として認定され、地域文化と自動車文化を結びつける新しいフォーマットとして注目されています。












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