125年の栄光が集結!オペル、ホッケンハイムで伝説のモータースポーツ車両を一挙公開

・12.3Lエンジンを積む「グリーンモンスター」の衝撃
・世界初EVラリーワンメイクカップへの挑戦
・500hpを誇る「カリブラV6 4×4 ITC」の王者伝説

オペルは2025年5月8日から10日にかけて、ドイツ・ホッケンハイムリンクで開催される「第21回 ADACホッケンハイム・ヒストリック ― ジム・クラーク・リバイバル」に初参加します。今回の出展は、オペルがモータースポーツ初勝利を達成してから125周年を迎えることを記念したもので、会場では同社の長いレーシングヒストリーを象徴する歴代マシンが特別展示されます。

展示車両の中でも圧倒的な存在感を放つのが、1914年に製作された「グリーンモンスター」です。12.3Lの巨大エンジンを搭載し、最高出力191kW(260hp)、最高速度230km/hを実現。当時としては驚異的なパフォーマンスを誇り、まさに“怪物”の名にふさわしい1台でした。

また、1968年のグループ5ツーリングカー「ブラックウィドウ」も登場します。レコードCをベースに開発されたこのマシンは、デビュー前まで秘密裏に開発が進められた特別な存在でした。ホッケンハイムリンクでテストとセッティングが行われ、同年のグループ5最終戦ではドライバーのエーリッヒ・ビターが最速ラップを記録しています。

オペルの名車として世界的に知られる「オペルGT」も展示されます。“Only flying is more beautiful(飛ぶことだけが、これより美しい)”という有名なキャッチコピーで知られるスポーツクーペで、1968年10月にはホッケンハイムリンクで国際試乗会を開催。数千人のゲストが参加し、そのスタイリングと走行性能を絶賛しました。

さらに、オペルが電動化技術へ早くから取り組んでいたことを示す「エレクトロGT」にも注目です。1971年5月、創業者一族のゲオルク・フォン・オペルがステアリングを握り、ホッケンハイムリンクで合計6つのEV世界記録を樹立しました。当時としては極めて先進的な挑戦であり、現在の電動スポーツ戦略につながる重要な1台となっています。

1980〜1990年代を代表するツーリングカーも見逃せません。1989年の「カデットGSi 16V DTM」は199kW(270hp)を発生しながら、車重はわずか800kg。高回転型エンジンは8100rpmまで吹け上がり、軽量ボディを武器に鋭いコーナリング性能を発揮しました。さらに1996年には、「カリブラV6 4×4 ITC」が国際ツーリングカー選手権を制覇。2.5L V6エンジンから約368kW(500hp)を発生し、マニュエル・ロイターとともにタイトル獲得を果たしています。

現在のオペルは、こうした伝統を電動モータースポーツへ継承しています。同社は世界初のEVラリーワンメイクカップ「コルサ・ラリー・エレクトリック」を展開しており、今後は新型「モッカGSEラリー」も投入予定です。さらに市販モデルとして「モッカGSE」や「コルサGSE」を2025年後半に発売予定としており、電動スポーツカーの新たな魅力を提案していきます。

【ひとこと解説】
ホッケンハイムリンク(Hockenheimring Baden-Württemberg)
は、ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州ホッケンハイムにあるサーキットで、1932年に開設されました。かつては森の中を貫く超高速ストレートを特徴とし、F1屈指の最高速を記録する危険なレイアウトとして知られていました。しかし安全性や興行性の課題から、2002年にヘルマン・ティルケによる大規模改修が行われ、全長は6.8kmから4.574kmへ短縮され、現在のスタジアムセクションを中心とした中高速コースへと生まれ変わりました。現在はDTMやGTレースなど多様なイベントが開催され、観客席に囲まれたスタジアム区間の迫力ある観戦体験が特徴です。旧コースの一部は森に還り、往年の高速レイアウトの名残を静かに伝えています。

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