アストンマーティン初の公道バイク「AMB 002ロードスター」登場 130bhpのVツイン搭載、世界限定300台

【ポイント】
・アストンマーティンとブラフ・シューペリア初の公道走行可能なモーターサイクル
・130bhpを発揮する新開発1083cc Vツインと5kgのチタンフレーム
・世界限定300台、デリバリー開始は2027年第3四半期
アストンマーティンとブラフ・シューペリアは2026年9月9日、新型「AMB 002ロードスター」を発表しました。両社の協業による初の公道走行可能なモーターサイクルで、2019年発表の「AMB 001」、2022年発表の「AMB 001プロ」というサーキット専用モデルに続く第3弾です。生産はわずか300台に限定され、すでに受注を開始。最初のデリバリーは2027年第3四半期に予定されています。

AMB 002は既存部品を流用せず、専用開発によってゼロから設計された完全新型です。心臓部には、新開発の1083cc水冷4ストロークV型2気筒エンジンを搭載。最高出力130bhp、最大トルク110Nmを発生し、公道での楽しさを重視して低中回転域のトルクを強化しています。
エンジンはフランス・トゥールーズにあるブラフ・シューペリア本社で設計、加工、組み立てられます。エンジンケースにはビレット材からCNC加工された部品を採用し、軽量化と構造効率を追求しました。

最大の特徴のひとつが、無垢材から削り出したチタン製フレームです。ブラフ・シューペリア独自のバックボーン構造を形成し、重量はわずか5kg。カーボンファイバー製ボディパネルや燃料タンクと組み合わせることで低重心化し、車重190kg、前後50:50の重量配分を実現しています。
フロントサスペンションには、AMB 001プロで開発された機構を進化させたダブルウィッシュボーン式「フィオール・フォーク」を採用。ステアリングとブレーキングの力を分離し、正確なフロントジオメトリーを維持します。高速コーナーでの安定性に加え、アンチダイブ特性によって、車体を傾けた状態でのブレーキングでも高い安定性を狙っています。

デザインはアストンマーティン・デザインスタジオが手掛け、カーボン製燃料タンクやサイドフェアリング、冷却と空力を考慮した三日月形のギルを採用。サイドストレーキはヘッドライトを包み込む形で再解釈されています。
さらに、ツインオーバルエキゾーストには「ヴァンキッシュ」「DB12 S」「DBX S」を思わせるフィン形状を採用。リアライトには「ヴァルカン」「ヴァルキリー」「ヴァルハラ」と同タイプのブレードデザインを用います。キーレス機能、バックライト付きイグニッションボタン、ハンドクラフトのレザーシートも備え、アストンマーティンのロードカーに通じるデザインとクラフトマンシップを二輪の世界に凝縮しています。
【ひとこと解説】
ブラフ・シューペリアは、1919年にジョージ・ブラフが英国ノッティンガムで創設した高性能モーターサイクルブランドで、「オートバイ界のロールス・ロイス」と称された至高の存在です。各車両は手作業で組み上げられ、出荷前にブラフ本人が実走テストを行い、SS80は80mph、SS100は100mphを実際に達成した個体のみが顧客へ渡されました。T.E.ロレンス(アラビアのロレンス)が愛用したことでも知られ、1920〜30年代には速度記録と美学を両立する象徴的ブランドとして君臨しました。第二次大戦で生産は途絶えましたが、21世紀に復活し、クラフトマンシップと革新性を受け継ぐ希少な名車として再び注目を集めています。
















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