フィアット、次世代都市モビリティを担うコンパクトカーのデザインプロジェクト始動

・3世代をつなぐデザイン思想の融合
・「LESS IS MORE」に基づく革新的コンパクト提案
・若き才能が描く未来の都市型モビリティ像
フィアットは、都市型モビリティの未来を見据えた新たなデザインプロジェクトを発表しました。本プロジェクトは、イタリアの名門デザイン校であるIED Istituto Europeo di Design(トリノ)およびISIA ローマ デザインの学生と連携し、次世代コンパクトカーのコンセプト創出を目的としています。
本取り組みでは、フィアットのブランド価値である「コンパクトさ」「強い個性」「明確なDNA」を軸に、都市モビリティの新たな在り方を探求します。学生たちはリサーチからムードボード作成、スケッチ、モデル制作、最終的なストーリーテリングに至るまで、フルプロセスでデザイン開発に取り組みます。
特筆すべきは、3世代にわたるデザインの対話です。指導役として、自動車デザイン界の巨匠であるジョルジェット・ジウジアーロ氏(GFG Style会長)と、フィアットのデザイン責任者であるフランソワ・ルボワンヌ氏が参加。両者の豊富な経験をもとに、学生たちへ直接的なインスピレーションと指導が行われます。
デザインの核となるのは、「LESS IS MORE」という思想です。これは初代パンダにも通じる理念であり、限られたスペースや重量、素材をいかに効率的かつ魅力的に活用するかが問われます。提案される車両は、コンパクトで機能的でありながら、楽しさや革新性、人間中心の設計思想を兼ね備えることが求められています。
さらに本プロジェクトでは、デザインの過程そのものにも焦点が当てられています。制作の裏側は映像として記録され、ブランドDNAがどのように具体的なアイデアや感情へと昇華されていくかが可視化されます。
最終的には特別審査員により3名のファイナリストが選出され、2026年4月21日から4月26日に開催されるミラノ デザイン ウィークにて作品を披露する機会が与えられます。なお、本プロジェクトはコンセプト提案が目的であり、市販モデルの価格や発売時期は現時点で公表されていません。
【ひとこと解説】
フランソワ・ルボワンヌは、フランス出身の自動車デザイナーで、現在はFIATのヘッド・オブ・デザインとして活躍する人物です。ルノーで長年コンセプトカー部門を率い、革新的なスタディモデルを多数手がけた後、ステランティス傘下のFIATへ移籍。2025年には、新型グランデ・パンダのデザインが高く評価され、Autocar Awardsで「デザイン・ヒーロー」を受賞しました。彼のデザインは、親しみやすさと革新性の両立が特徴で、手の届く価格帯の車でも“スタイリッシュであるべき”という信念を貫きます。ロイヤル・カレッジ・オブ・アート出身で、造形への深い理解と遊び心を併せ持つ、欧州デザイン界の重要人物です。














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