- アルピーヌ A290が独『Auto Motor und Sport』誌の読者投票で「ベストデザインイノベーション2025」を獲得
- 2025年だけで「カー・オブ・ザ・イヤー」を含む7つの国際的アワードを受賞
- 独創的デザインと軽快な走りで“新時代のドライバーズカー”として高評価
アルピーヌ初のピュアEVホットハッチ「A290」が、また一つ大きな栄誉を手にしました。2025年9月26日、ドイツの自動車専門誌『Auto Motor und Sport』が主催する第25回「オートニス・アワード」において、「ベストデザインイノベーション2025」を受賞したのです。この読者投票は1万4,000人もの参加者が117台の新型・大幅改良モデルから選ぶ形式で行われ、A290は37.3％という圧倒的な得票率を記録。多くの新車がひしめく中で鮮烈な存在感を示しました。
この受賞は、A290が2025年に入ってから獲得した7つ目の国際的なタイトルにあたります。その快進撃は年初の「カー・オブ・ザ・イヤー2025」受賞から始まりました。欧州で最も権威あるCOTYに選ばれたことで、アルピーヌにとって初の栄冠を獲得し、新時代の幕開けを強烈に印象づけました。続いてフランスの『トロフェ・ド・ラルギュス』にて「スポーツカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞。ここでは一般ユーザーからの評価を得ており、A290が単なるデザイン性だけでなく実際の走りや日常での魅力でも高い支持を受けていることが示されました。
さらにフランス自動車メディア協会（AMAM）が主催する「eトロフィー」では、“ひと目惚れ賞（Coup de foudre）”を獲得。32名の審査員が2日間の実走テストを行った結果、A290は一瞬で心を奪う存在感と走りの魅力を備えたEVとして選ばれました。イギリスでは権威ある『Autocar』誌が「Best Fun EV」に選出し、編集部は「電動時代における新たなドライバーズカー像を提示した」と絶賛。さらにドイツの『Auto Zeitung』誌でも「デザイントロフィー」を獲得し、輸入車部門での勝利を収めました。ここでも約3,000人の読者投票により選ばれたことで、欧州市場での強い支持が裏付けられています。
直近では『Firmenauto』誌により「フリートカー・オブ・ザ・イヤー2025」を受賞。企業ユーザーやフリートマネージャーから選ばれるこの賞では、「電動小型車・輸入車部門」で頂点に立ちました。つまりA290は、情熱的なドライバーから法人ユーザーまで幅広い層に支持されているのです。
A290がこれほど多方面から支持を集める理由は、そのデザインと走行性能の両立にあります。エクステリアはワイドトレッドと力強く張り出したフェンダー、ボディ側面を引き締めるコントラストカラーのサイドスカートによって、スポーティさとエレガンスを兼ね備えています。フロントにはラリーカーに着想を得た4灯のX字型ヘッドライトを採用。昼夜を問わず強烈な個性を放ち、ひと目でA290と分かるアイコン的存在となっています。
インテリアもまたドライバー本位の設計が貫かれています。ナッパレザーにコントラストステッチを施した3本スポークのスポーツステアリングを中心に、F1由来のスイッチ類を配置。アルミ製スポーツペダルや専用フットレストが組み合わされ、日常の運転でも高揚感をもたらします。俊敏なハンドリングと軽快な車体設計は、都市部からワインディングまで幅広いシーンで楽しめる特性を備えています。
アルピーヌは伝統的にモータースポーツと深く結びついたブランドであり、そのスピリットをEV時代に継承したのがA290です。軽量性、俊敏性、そして洗練されたデザインというブランドの核を電動化の時代に最適化し、ドライバーズカーの新しい可能性を提示しています。
わずか一年足らずの間に7つの国際的アワードを獲得したA290は、単なる一車種の成功にとどまらず、アルピーヌがEV時代においても「走りの愉しさ」をリードする存在であることを示しています。フレンチ・サヴォアフェールと先進的EV技術を融合させたこのコンパクトホットハッチは、今後も自動車界で大きな注目を集め続けるでしょう。
【ひとこと解説】
アルピーヌ A290は、ブランド初の量産EVホットハッチで、コンパクトながら俊敏な走りを追求したモデルです。212psを発揮する1.2Lターボ搭載の競技用「Rally4 HF」をベースに、量産版ではフルEV化。ワイドトレッドや張り出したフェンダー、X字型4灯ヘッドライトなど独創的デザインを採用し、軽快さと存在感を両立します。0-100km/h加速は約6秒、航続距離は約380kmとされ、デザイン・性能両面で国際的に高い評価を獲得しています。
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