ランボルギーニ、ミウラ誕生60周年に向け新章開幕!「ポロ・ストーリコ・ツアー」を2026年に開催へ

- 「Auto e Moto d’Epoca 2025」でポロ・ストーリコ10周年を記念展示
- 最古のランボルギーニ「350 GT シャシーNo.2」と1963年の内装設計図を公開
- 2026年、ミウラ60周年を祝う「Lamborghini Polo Storico Tour」を開催決定
アウトモビリ・ランボルギーニは2025年10月23日、イタリア・ボローニャで開催中のクラシックカーイベント「Auto e Moto d’Epoca(オート・エ・モト・デポカ)」に3年連続で出展し、ブランドのヘリテージ部門「ポロ・ストーリコ(Polo Storico)」設立10周年を記念した特別展示を実施しました。
展示の主役は、現存する最古のランボルギーニ「350 GT(シャシーNo.2)」です。このモデルは、1964年のジュネーブ・モーターショーで発表された同社初の市販車であり、ランボルギーニのグランツーリスモの伝統の原点といえる存在。搭載される3.5リッターV12エンジンは、350 GTV用にジョット・ビッザリーニが設計し、後にパオロ・スタンツァーニが量産化仕様へ改良しました。車体はカロッツェリア・トゥーリングの「スーパーレッジェーラ構造」によって製造され、軽量かつ高剛性な設計を実現しています。

特に今回展示された個体は、ボンネットに白と黒の試作ロゴを装着しており、フェルッチオ・ランボルギーニが初期に構想した希少なデザイン案を体現。現在はポロ・ストーリコによる真正性認定(Certification)を受ける過程にあります。
展示ブースではさらに、1963年の日付が記された350 GTの1:1スケール内装設計図も初公開。これはランボルギーニの歴史資料として現存する最古のドキュメントであり、カロッツェリア・トゥーリングとの共同開発を示す貴重な証拠とされています。ポロ・ストーリコのもう一つの柱である「レストア(Restoration)」と「認証(Certification)」のサービスを紹介する資料や、アーカイブから選ばれたオリジナル部品・書籍も展示されています。
アフターセールス部門責任者のジュリアーノ・カッサターロ氏は、「ポロ・ストーリコ10周年の締めくくりとして最初の市販車350 GTを展示できることは、ブランドの歴史を象徴するにふさわしい」と述べたうえで、「来年2026年には、世界初のスーパーカー“ミウラ”の誕生60周年を祝う『Lamborghini Polo Storico Tour』を開催します」と発表しました。

このツアーは、ミウラを中心に据えたオーナー・コレクター向けの特別イベントとして企画されており、ランボルギーニが築いてきたデザインと技術の遺産を次世代へとつなぐ新章の幕開けを意味します。
【ひとこと解説】
「オート・エ・モト・デポカ(Auto e Moto d’Epoca)」は、ヨーロッパ最大級のクラシックカー&モーターサイクルの展示・販売イベントです。1983年にイタリアで始まり、現在はボローニャ・フィエレで開催されています。自動車メーカーやレストア工房、コレクター、愛好家が一堂に会し、歴史的名車から希少パーツ、ヴィンテージ資料まで幅広く展示・取引されます。メーカーがヘリテージモデルや記念車を発表する場としても注目され、イタリアの“モーター・バレー”文化を象徴するイベントとなっています。
















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