新型電動GLCついに登場。メルセデスの人気SUVが航続715km&価格7万ユーロ台でEV化

- 新型「GLC 400 4MATIC」EVが登場、航続最大715km・出力360kWを実現
- 価格は7万1,281ユーロ〜、ガソリン車と同等の設定で10月29日発売
- 800V充電、MB.OS、ヴィーガン内装など最新技術を多数採用
メルセデス・ベンツは2025年10月21日、ブランドのベストセラーSUV「GLC」を完全電動化した新型「GLC 400 4MATIC」を発表しました。欧州では同日からオンライン予約が開始され、ドイツでは10月29日より正式販売を開始。価格は7万1,281ユーロ(約1,160万円)からで、従来の内燃モデルと同等の設定としています。
新型電動GLCは、最高出力360kW(490ps相当)を発揮し、最大航続距離はWLTPモードで715kmを達成。800Vアーキテクチャーを採用し、急速充電ではわずか10分で最大303km分の走行分を充電可能です。電費はクラス最高レベルの14.9kWh/100kmを実現しています。

ボディは完全電動専用設計となり、ホイールベースを84mm延長。室内は前席で46mm、後席で47mmの足元空間を拡大し、荷室容量は570L(最大1,740L)に増加。さらにフロントトランク(128L)も備え、最大2.4トンの牽引能力を確保するなど、多用途性を高めています。
インテリアは新開発の「MBUXハイパースクリーン」(幅99.3cm)を採用し、最大39インチのデジタル空間を形成。MB.OSによるパーソナライズ機能やアンビエントライト、星空のように光る「SKY CONTROLパノラマルーフ」が、“Welcome Home”の世界観を演出します。また、メルセデスは独立認証を受けた「完全ヴィーガンインテリア」を世界で初めて提供する自動車メーカーとなりました。
装備は標準仕様でも充実しており、AVANTGARDEライン、14インチメディアディスプレイ、電動シート、パノラマルーフ、Burmester® 3Dサウンドシステムなどを搭載。上級の「Premium Plusパッケージ」では、シートマッサージや4Dサウンド、DIGITAL LIGHT投影機能などを備えます。
さらに、スポーティ志向のユーザー向けにAMGラインとAMGラインプラスも設定。20〜21インチホイールや専用バンパー、ナイトパッケージ(ブラックエクステリア)など、個性を際立たせるカスタマイズが可能です。
マティアス・ガイゼン氏(メルセデス・ベンツ・グループ取締役)は、「GLCは長年にわたり世界で最も人気のあるメルセデス。今回のEV化はその成功を次の時代へ引き継ぐもの」とコメント。メルセデスは2026年までにさらに4台の電動モデルを投入し、ミッドサイズSUV市場での電動化を加速させる方針です。
【ひとこと解説】
完全ヴィーガンインテリアとは、動物由来の素材を一切使用せず、合成レザーやリサイクル繊維などのサステナブル素材で構成された内装仕様です。メルセデス・ベンツでは「The Vegan Society」の認証を受けた世界初の自動車メーカーとなり、環境負荷の低減と動物福祉の両立を実現。高品質な触感や上質なデザインを維持しつつ、ラグジュアリーと倫理性を融合させた新しいプレミアムインテリアとして注目されています。















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