冒険の精神を次世代へ! ディフェンダー・アワード最終候補発表、世界のヒーロー56組が選出

ディフェンダーが初の国際表彰「Defender Awards」最終候補56プロジェクトを発表
陸・海・野生・人道の4部門で、絶滅危惧種保護から災害支援まで多彩な取り組みを選出
受賞者にはディフェンダー4×4車両と10万ポンド助成金、専門家メンタリングを授与

英国の冒険ブランド、ディフェンダー(Defender)は2025年10月13日、初開催となる「ディフェンダー・アワード(Defender Awards)」の最終候補を発表しました。この国際的なプログラムは、地域レベルで環境保全や人道支援に貢献する個人・団体を称える新しい試みで、英国、フランス、ドイツ、イタリア、オーストラリア、日本、南アフリカの7か国から選ばれた56のプロジェクトがノミネートされています。

受賞者には、活動を支援するための堅牢なディフェンダー4×4車両1台と、10万ポンド(約1900万円)の助成金、さらに専門家によるメンタリングが授与される予定です。各部門は「Defenders of the Land(大地)」「Defenders of the Sea(海)」「Defenders of the Wild(野生)」「Defenders of Humanity(人類)」の4カテゴリーで構成され、自然再生から災害救助、医療支援まで幅広いテーマが取り上げられています。

審査委員長はディフェンダーのマネージングディレクター、マーク・キャメロン氏と、ジンバブエ出身の生物学者モーランジェルス・ムビザ博士が共同で務めます。ほかに、ドイツの写真家マックス・ミュンヒ氏、スイスの探検家ベルトラン・ピカール氏(Solar Pulse Foundation創設者)、イタリアの女優でUNICEF親善大使のアレッサンドラ・マストロナルディ氏、オーストラリアのTV司会者でナショナルジオグラフィック映像作家のタイソン・メイヤー氏、日本からはサステナビリティ専門編集者の松島倫明氏らが名を連ねます。

キャメロン氏は「世界各地のローカルヒーローたちが示した多様で革新的な活動こそ、ディフェンダーの冒険精神を体現している」と語り、ムビザ博士も「地域主導の保全活動こそが野生生物を救う鍵」と述べ、プロジェクトの意義を強調しました。

選考では、各プロジェクトが属するカテゴリーへの適合性、社会的・環境的インパクト、運営上の革新性、そしてディフェンダー車両が活動にどのように貢献できるかが評価基準となります。

【Defenders of the Land(大地の守護者)】

イタリアの「Fondazione Sylva」は、放棄地やマフィア没収地を再生し、地域の若者とともに森林を蘇らせる活動を展開。南イタリア・アルネザーノ地区の再植林を進め、生物多様性と気候緩和に寄与しています。
日本からは「Next Common Lab」が選出され、三重県尾鷲市の里山で森林や河川、海を一体的に再生。絶滅危惧種アカハラサンショウウオの個体数を回復させた成功例を持ちます。また「Kinshizen Forest Creation Association」は自然発芽(実生)による苗木を10年間休眠保存し、将来の森林再生に備える独自の“苗バンク”を運営しています。

【Defenders of the Wild(野生の守護者)】

英国の「RUN(Restoring Upland Nature)」は、約200年ぶりにゴールデンイーグル(イヌワシ)を再導入し、生態系の再構築を目指すプロジェクト。土地所有者や学校、地域団体と連携しながら生物多様性の回復を進めています。南アフリカの「African Pangolin Working Group」は、密猟被害が深刻なセンザンコウの保護・リハビリを専門施設「パングラリウム」で実施しています。

【Defenders of Humanity(人類の守護者)】

オーストラリアの「Project Check Mate」は、皮膚がん発症率が世界平均の12倍に達する同国で、遠隔地住民への無料検診を実施。過去10年で2万5000件以上の検査を行い、600件を超えるメラノーマを早期発見しました。イタリアの「ReAct」は、洪水や地震などの災害現場でドローンを活用した捜索救助活動を展開。赤外線カメラ付きの360度撮影ドローンで被災地支援を行います。ドイツの「Sapocycle」は、ホテルで廃棄される石けんを再利用し、障がい者の雇用を創出すると同時に、衛生用品として必要な地域に月1500個を寄贈しています。

【Defenders of the Sea(海の守護者)】

ドイツの「BlueHeart」は、長距離スイマーのアンドレ・ウィアジグ氏が立ち上げた環境啓発プロジェクトで、海洋汚染や乱獲問題への共感を呼びかけています。英国の「Women in Ocean Science」は、女性リーダーが率いる海洋研究・教育活動を展開し、次世代の女性海洋科学者育成を支援。フランスの「Blue Carbon Gardeners」は、コルシカ島カルヴィ湾で海中のポシドニア草原を再生し、炭素吸収と海岸侵食防止を両立する先駆的な取り組みです。

創業以来、ディフェンダーは英国赤十字との70年にわたる協働や、アフリカの自然保護団体Tuskとの20年の連携など、社会貢献活動を続けてきました。今回のアワードは、その精神を次世代へ受け継ぐ新たな一歩です。

最終的な7部門の受賞者は2025年内に発表予定。ブランドの象徴「Defender」と同じく、困難を恐れず挑み続ける“真のヒーロー”たちが、世界の舞台で称えられる瞬間が待たれます。

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