- AMGのコンセプトEV「GT XX」が地球一周に相当する40,075kmを7日13時間24分7秒で走破、BEV関連25の世界記録を樹立
- アディダスは100kmマラソンで人類初の6時間切り(5時間59分20秒)を達成、専用開発シューズ「Adizero Evo Prime X」などを投入
- 両社はモータースポーツや商品開発を含む長期的協業を推進、限定バッグやランニングシューズ6モデルを同時発売
メルセデスAMGとアディダスは2025年9月2日、イタリア・ナルドにて行われた挑戦的な記録イベントを通じて、両社の革新的パートナーシップを正式に発表しました。テーマは「限界を超える革新」。自動車と人間、それぞれのフィールドで前人未到の成果を打ち立てました。
AMGのコンセプトモデル「GT XX」は、次世代高性能EVアーキテクチャ「AMG.EA」の先行技術を搭載。ナルドのテストトラックで、7日13時間24分7秒という時間で40,075kmを走破しました。これは地球の外周に匹敵する距離であり、バッテリーEVにおける25の世界記録を更新しました。
その数時間後、同じコースではアディダスが挑んだ「Chasing 100」において、シブシソ・クベカ選手が100kmを5時間59分20秒で走破。人類史上初めて6時間を切る快挙を達成しました。出場した5名のアスリートには、最新のスピード重視・冷却性能を備えた専用開発のフットウェアとウェアが提供され、特に「Adizero Evo Prime X」が選手ごとにカスタム調整されるなど、徹底的に性能を引き出す設計がなされました。

両社のパートナーシップはすでにモータースポーツ部門で展開されており、2025年シーズンからはアディダスがメルセデスAMGのドライバーやチームを全面サポート。ウェアだけでなくGT3マシンのパートナーラインにもロゴが入っています。今後は世界的なスポーツイベントや製品開発にも展開される予定です。
今回の発表に合わせ、両社は限定アイテムをリリース。AMG GT XXのシートパッドにも採用された革新素材「LABFIBER」(リサイクルゴム、植物性タンパク質、バイオポリマーを使用した人工レザー)を用いたスポーツバッグや、ブラック×レッドのカラーリングが映える限定ランニングシューズ6モデル(Adizero Adios Pro 4、Adizero Ambition、Adizero Avanti、Adizero Prime SP4、Adizero Prime X 3 Strung、Adizero Evo SL)が販売開始となりました。
CEOのミヒャエル・シーベ氏は「両社の革新力が生み出すシナジーで、パフォーマンスの限界をさらに引き上げる」とコメント。アディダスCCOのアラスデア・ウィリス氏も「今回の挑戦は始まりに過ぎない」と語り、今後の共同イニシアチブへの期待を示しました。
メルセデスAMGとアディダスのタッグは、モータースポーツとスポーツシーン双方において、スピードと革新の象徴としてさらなる高みを目指しています。
【ひとこと解説】
AMG.EAはメルセデスAMGが開発する次世代EV専用アーキテクチャで、1モーターあたり最大450kW級の出力を想定し、4モーター合計で1,000kW(約1,360PS)超を発揮可能とされます。800Vシステムを採用し、350kW級の急速充電に対応、わずか15分程度で約80%まで充電可能な設計です。高性能リチウムイオンバッテリーは100kWh超の容量を持ち、冷却プレートを組み込んだ熱管理で連続高速走行を実現。コンセプトモデル「GT XX」では40,075kmを7日13時間24分7秒で走破し、耐久性と効率性の両立を実証しました。
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