メルセデス・ベンツ博物館、高精度ドライビングシミュレーター導入 名車で走行体験が可能に

・名車のデジタルツインによるリアルな走行体験
・3Dモーションなど最新技術による高精度シミュレーション
・複数人対戦やラップタイム挑戦が可能な体験型展示

メルセデス・ベンツ博物館(ドイツ・シュトゥットガルト)は2026年3月19日、来館者が歴史的名車を体験できる高性能ドライビングシミュレーターを導入したと発表しました。Classic Island(レベル0)に設置され、すでに利用が開始されています。

今回導入されたシミュレーターは、パートナー企業Roaringtonとの協業によるもので、同社が開発した3台の高精度モデルが用意されています。料金は10分間で14ユーロとなり、事前レクチャー付きで体験が可能です。なお15歳以上かつ身長160cm以上が利用条件となっています。

体験できる車両は、メルセデス・ベンツ300 SLR「722」、300 SL「ガルウィング」、AMGメルセデス190 E 2.5-16 Evolution II(DTM仕様)などの名車に加え、初期の自動車であるMercedes-Simplex 40 hpもデジタル化されています。走行コースもモンツァ、モナコ、ノリスリンクなどから選択可能です。

最大の特徴は、同社が保有する実車をもとに再現された「デジタルツイン」によるリアルな挙動再現です。加速、ブレーキング、重量移動、ハンドリングといった要素を高精度に再現し、クラシックカー特有のドライビングフィールを体感できます。コックピットも実車のエルゴノミクスに基づいて設計されています。

さらに、3Dモーションシステム、49インチ湾曲ディスプレイ、高性能シミュレーションコンピューター、サブウーファー付き専用オーディオシステムを採用。クラシックカーに合わせてマニュアルトランスミッション仕様を基本としつつ、オートマチックモードも選択可能です。

また、2~3人での同時対戦機能も備えており、各ドライバーは互いの走行を視覚・聴覚・体感で共有できます。著名ドライバーのベルント・マイレンダー、ベルント・シュナイダー、カール・ヴェンドリンガーのラップタイムに挑戦することも可能です。

このシミュレーターは、博物館の通常営業時間(9時~18時)に利用でき、入館チケットがなくても体験可能です。さらに2026年5月17日の国際博物館の日には、入館料およびシミュレーター体験が無料となります。

なお、本システムはクラシックカー向けに専用開発されたもので、イタリアのデザインスタジオであるピニンファリーナやザガートと共同開発された市販モデルも存在します。中でも「417 Legacy Edition」は7台限定の特別仕様で、1955年ミッレミリアに参戦した300 SLをモチーフとしています。

【ひとこと解説】
メルセデス・ベンツ300 SLR「722」
は、1955年のミッレミリアでスターリング・モスが優勝した伝説的レーシングカーです。車名の「722」はスタート時刻(午前7時22分)に由来します。3.0L直列8気筒エンジンを搭載し、最高出力は約310馬力を発揮。車重は約880kgと軽量で、最高速度は300km/h級に達します。軽量スペースフレームやドラムブレーキ、エアブレーキ(エアロダイナミックブレーキ)など先進技術を採用し、当時の耐久レースで圧倒的な性能を誇りました。

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