・グループ全体で52万5,300台を販売、うち乗用車44万1,500台、バン8万3,800台
・BEV販売は前期比+22%、PHEV+20%──電動CLA初納車が寄与
・Gクラス、Sクラスなどトップエンド車が販売の15.4%を占める
メルセデス・ベンツ・グループは、第3四半期(7〜9月)の販売実績を発表しました。グループ全体で乗用車とバンを合わせて52万5,300台を販売し、前年同期比で堅調な成長を維持しました。特に欧州、南米、湾岸諸国での販売が好調で、中国市場の不確実な環境と米国の関税対応による在庫調整を相殺しました。
メルセデス・ベンツ・カーズ部門では、44万1,500台を販売。欧州では+2%増(ドイツ+3%、スペイン+5%、ポーランド+20%)、南米で+45%、湾岸諸国では+33%と幅広い地域で成長しました。米国では在庫を慎重に管理しつつも、年初来納車は22万3,800台で前年比+6%。一方、中国市場は引き続き厳しい環境にありますが、100万元超の高級セグメントでは13%増と堅調を維持しています。
トップエンド車(Sクラス、Gクラス、メルセデスAMG、メルセデス・マイバッハなど)の販売は6万7,800台で前年同期比+10%、第3四半期だけでも+5%増加。全体販売の15.4%を占めました。Sクラスは2万8,300台を販売し、前期比+11%、前年同期比+9%の伸び。販売されたSクラスの3台に1台はマイバッハ仕様でした。Gクラスは+31%、AMGモデルは+6%と引き続き高い人気を誇ります。
電動化モデルも順調で、バッテリー電気自動車(BEV)は前期比+22%、プラグインハイブリッド(PHEV)は+20%。新型電動CLAの初納車が販売増を牽引し、電動車(xEV)全体では9万6,300台(+10%)を販売しました。今後は電動GLC(2026年初頭発売予定)、新型CLA/CLAシューティングブレーク、電動Cクラスなどを順次投入し、史上最大規模の製品攻勢を展開します。
メルセデス・ベンツ・バンズ部門では、第3四半期に8万3,800台を販売し、電動バン販売は前期比+25%。欧州市場ではEVが販売全体の14%を占め、商用車の電動化が進展しています。デジタルサービス「Van Uptime Monitor」は新たに欧州市場へ拡大導入され、稼働率の向上と顧客サポート強化に寄与。年初来ではバンの累計販売26万200台、うち電動バンは2万200台(前年比+61%)と高成長を記録しました。
2025年はIAAモビリティ・ミュンヘンで発表された「Welcome home」という新ブランドメッセージのもと、製品とテクノロジーの大規模刷新が進行中。電動化、プレミアム体験、そしてトップエンド戦略を軸に、メルセデス・ベンツは次世代モビリティ市場での競争力をさらに強化しています。
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