ポルシェとMake-A-Wish、世界の子どもたちに希望と笑顔を届ける。356の願いを未来へ

  • ポルシェは3年間で約180万ユーロを寄付し、356人の子どもの願いを支援
  • でに300件以上の願いを実現、2025年末までにさらに50件を予定
  • 初めての海、雪、パラシュート体験など、世界各地で特別な瞬間を創出

ポルシェは2025年、難病と闘う子どもたちの願いを叶える国際的な団体「Make-A-Wish」との協力をさらに深め、世界中の子どもたちとその家族に忘れられない体験を提供しています。Make-A-Wishは1980年の設立以来、50カ国近くで61万5,000件以上の願いを実現してきた団体で、その活動は病と向き合う子どもたちに喜びだけでなく、希望や強さ、そして前向きに生きるための力を与えてきました。

ポルシェはこの取り組みに賛同し、3年間で約180万ユーロを寄付することを約束しました。この金額は同社の初代モデル「ポルシェ356」にちなみ、356人の子どもたちの願いを支援することを目標としています。これまでにすでに300件以上の願いが実現しており、2025年末までにはさらに50件が叶えられる予定です。スポーツカーメーカーとしての誇りを持ちながらも、社会貢献活動を企業文化の重要な柱に据えるポルシェの姿勢がここに現れています。

実際に叶えられた願いの中には、胸を打つエピソードが数多くあります。メキシコのカルロス(5歳)は白血病と闘う少年で、「一度でいいから海を見たい」という願いを持っていました。ポルシェ・センター カンクン/メリダの協力のもと、父親と共にカンクンを訪れたカルロスは、リビエラ・マヤでの4日間を満喫。砂遊びや探検に心を躍らせ、初めて目の前に広がった海を見た瞬間、笑顔があふれたといいます。

また、中国・貴州省のチン(4歳)はメラノーマ皮膚がんを患いながらも鉄道に強い関心を持っていました。願いが叶えられた日は北京の中国鉄道博物館を訪問。蒸気機関車から最新の高速鉄道に至るまで展示を夢中で見学し、鉄道の歴史を学ぶ一日を過ごしました。彼にとってその時間は、病気を忘れて純粋に好奇心を広げる貴重な機会となりました。

さらに、ポルトガル・リスボンに暮らすマルタ(16歳)は勇敢で前向きな少女です。彼女の願いは大胆にも「パラシュートで空を飛ぶこと」。最初は飛行機に乗り込む際に緊張を隠せませんでしたが、いざ空に舞い上がると、雲の中での体験は希望と強さを象徴する瞬間となりました。マルタは「特別な願いが叶い、忘れられない日になった」と喜びを語っています。

アメリカ・アトランタのカレブ(15歳)は嚢胞性線維症と向き合いながら暮らしており、「雪を体験したい」という夢を持っていました。ロッキー山脈で過ごした日々は、犬ぞりやスノーチューブでの疾走、国立公園での散策など、冬の大自然を家族と共に楽しむ時間となり、思い出に残る「冬の物語」として刻まれました。

一方、シンガポールのファリス(5歳)はウェスト症候群を抱えながら暮らしています。彼の願いは「特別な誕生日を祝うこと」。その日、家族とともにセンソ島へ向かい、ポルシェに乗って到着したホテルでは美しく飾られた部屋とバースデーケーキが待っていました。家族に囲まれて過ごしたその一日は、笑顔と感謝にあふれる時間となりました。

Make-A-Wish Internationalのルチアーノ・マンツォCEOは「願いの力は一瞬の喜びを超え、子どもたちと家族に長く続く希望と強さを与える」と語り、ポルシェの支援に深い感謝を示しました。ポルシェAGの資金調達プロジェクト担当ディレクター、ベロニカ・サペナ=マス氏も「社会的責任はポルシェ文化の中に根付いています。Make-A-Wishとの協力で、困難な時期にある子どもと家族に前向きな光を届けたい」とコメントしています。

ポルシェとMake-A-Wishの取り組みは、スポーツカーの速さやデザインだけでなく、社会に希望を広げる力を示すものです。子どもたちの願いが実現する瞬間は、単なる夢の達成にとどまらず、未来へ続く希望と勇気を生み出しています。ポルシェが支援する「356の願い」は、世界中の家族に笑顔と希望を届ける象徴的なプロジェクトとなっています。

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