クラシックメルセデスを永く、美しく守る! 新開発「メルセデス・ベンツ クラシック エンジンオイル」登場

・1950〜2000年代のメルセデス車専用に開発された高性能クラシックオイルを発売
・シール材や金属合金に優しい特別配合で、腐食・摩耗を長期間防止
・10W-40/20W-50の2粘度で展開、ドイツ・イギリス・オーストリア・スイスで販売開始
メルセデス・ベンツは2025年10月14日、クラシックカーおよびヤングクラシックのために特別設計された新しい「メルセデス・ベンツ クラシック エンジンオイル」を発表しました。長年にわたり築かれてきたブランドの機械工学と素材研究の知見をもとに、貴重な旧車のエンジンを最良の状態で保護・維持することを目的とした専用オイルです。発売地域はドイツ、イギリス、オーストリア、スイスの4カ国で、メルセデス・ベンツ クラシックパートナーや正規販売店を通じて購入できます。

このクラシックエンジンオイルは、エンジン内部の摩耗や腐食を防ぐだけでなく、古いシール材や金属合金に対する互換性を重視して開発されました。特に長期間保管されるコレクション車両でも、始動時の潤滑性と内部防錆性能を維持する点が特徴です。基油には高品質なベースオイルを使用し、独自の高性能添加剤をブレンド。これにより、クラシックエンジン特有の素材構成に最適な潤滑膜を形成し、腐食やデポジットの発生を抑制します。
開発はドイツ・マンハイムの潤滑油メーカー「フックス・ルブリカンツ・ジャーマニー」との共同プロジェクト。メルセデス・ベンツ・ヘリテージ社のスペシャリストが監修し、同社が保有する世界最大規模のクラシックコレクション(約1100台)にも実際に使用されています。
粘度グレードは2種類。まず「10W-40」は1970年代以降の比較的近代的なエンジンを対象とし、冷間始動性能と低摩擦特性を重視して設計されました。対象となるモデルは、SL(R107・R129)、Sクラス(W116・W126・W140・W220)、Eクラス(W123・W124・W210・W211)、Cクラス(W201・W202・W203・W204)、およびCLK(C208・C209)など。粘度の安定性に優れ、日常的な使用やツーリングでも高い潤滑性能を維持します。
一方、「20W-50」は1950〜1970年代の旧世代エンジン向けに設計され、当時のシール材や非鉄金属に適合する特別な添加剤を配合。長期間始動しない車両でも内部を錆や酸化から保護します。対象は100、108、109、111、112、113、114、115、120、121、198(300SLなど)の各シリーズで、クラシックメルセデスのオーナーに理想的な選択肢です。
このオイルはプレミアムクラスに位置づけられ、1リットル缶と5リットル缶の2サイズを展開。ドイツ国内での税込価格は、10W-40が1L=19.98ユーロ、5L=89.99ユーロ、20W-50が1L=24.98ユーロ、5L=99.99ユーロです。上質なパッケージデザインも特徴で、クラシックガレージに飾っても美しく映える仕様となっています。
メルセデス・ベンツ・ヘリテージ社 スペアパーツ・アーカイブ部門責任者のアレクサンドラ・ズース氏は次のようにコメントしています。
「この新しいクラシックオイルは、長期間の保管時でもエンジンを最適に保護し、性能を維持します。私たちは自社コレクション車にもこのオイルを使用しており、その品質に自信を持っています。お客様の大切な愛車を次世代へ継承するための最高の選択肢です。」
この新製品は、メルセデス・ベンツが掲げる「クラシックの継承と保存」という理念を具現化するもの。単なる潤滑油ではなく、歴史あるエンジンの鼓動を未来へ繋ぐ“保護剤”としての役割を果たします。クラシックモデルの価値を守り、オーナーの誇りを支える新たなスタンダードとして、メルセデス・ベンツ クラシック エンジンオイルは誕生しました。
【ひとこと解説】
フックス・ルブリカンツ・ジャーマニー(FUCHS LUBRICANTS GERMANY)は、1931年に設立されたドイツ・マンハイムに本社を置く世界最大級の独立系潤滑油メーカーです。自動車、産業機械、航空、エネルギーなど幅広い分野向けに高性能オイルやグリースを開発・供給しています。世界60か国以上で事業を展開し、特に自動車メーカーとの共同開発に強みを持ちます。高い研究開発力と環境配慮型製品で知られ、メルセデス・ベンツなど多くのOEMが採用しています。















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