「光が導く安全革命！アウディQ3に初採用のデジタルマトリクスLEDヘッドライトとは」

・新型アウディQ3にマイクロLEDを用いた「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を初採用
・25,600個のマイクロLEDで路面にラインや警告シンボルを投影し、安全性を大幅向上
・走行状況に応じた“インテリジェントライト”が、ドライバー支援と快適性を両立

アウディは2025年、新型Q3に革新的な「デジタルマトリクスLEDヘッドライト」を初搭載しました。開発を率いたマイケル・クルッパ氏（フロントライティング開発部門責任者）によると、この新技術は「見ること」と「見られること」を両立し、悪天候や夜間走行時の安全性を飛躍的に高めるものです。

このシステムの中核となるのが、幅約13mmのマイクロLEDモジュールです。内部には約25,600個、1個あたり約40マイクロメートルの微細LEDが搭載され、それぞれを個別に制御可能。これにより、ライトは単なる照明ではなく、まるでプロジェクターのように路面上に画像やガイドラインを映し出すことができます。

たとえば「オリエンテーションライト」では、自車の走行レーン中央を示す2本の光のラインを路面に投影し、ドライバーが正確に車線内を維持できるようサポートします。また高速道路では「レーンライト」が自動的に切り替わり、進行方向の車線を動的に照射。ウインカーを出すと、ライトの端に方向指示の光が追加され、他車に進路変更の意図を早めに伝えることができます。

さらに、気温が4℃を下回ると路面に雪の結晶マークを投影し、凍結の危険をドライバーに即座に警告する機能も搭載。これらの光学的な情報提示により、運転中の判断を早め、反応時間を短縮します。

技術面では、マイクロLEDによる高輝度と高コントラストを実現しつつ、従来よりも小型・軽量・高効率化を達成。視界を確保しながら対向車への眩惑を防ぐマトリクス制御も進化しています。これにより、ドライバーは常に最適な視界を保ちながら安全かつ快適に運転できるようになりました。

アウディでは、こうした照明技術の進化を「デジタル化による安全性と個性の両立」と位置づけています。新型Q3では、複数のライトシグネチャーをMMIから選択でき、「カミングホーム／リービングホーム」演出なども個別設定可能。機能性と美しさを兼ね備えた“光のデザイン”が、プレミアムSUVの新しい価値を示しています。

クルッパ氏は最後にこう語ります。「良いライトは単なる装備ではありません。安全と快適さ、そしてドライバーの集中力を高めるための“見えないパートナー”なのです。」