- 2度の世界王者ミキ・ビアジオンがランチア037でデモランを実施
- 新作「ランチアHFコレクターズウォッチ」と新型「イプシロンHFライン」を公開
- HFロゴと赤いエレファントが蘇り、走りとデザインでブランドのスポーツスピリットを表現
2025年10月5日までサンマリノで開催される「第23回ラリーレジェンド」に、ランチアが大きな存在感を示しました。200組以上のクルーが集結するこの祭典において、主役を務めたのは2度の世界ラリー選手権王者ミキ・ビアジオンとランチア。そして公式タイムキーパーを務めるスイスの時計ブランド「エベラール&Co.」との強固なパートナーシップも披露されました。
イベントの象徴となったのは、1983年のラリー・コスタ・スメラルダでビアジオンが勝利を収めた「ランチア・ラリー037 Gr.B」。当時と同じトティップ×エベラール仕様のカラーリングを纏い、40年以上前の伝説的マシンが再びステージに姿を現しました。これはランチアの栄光の歴史と、ブランドが持つ情熱・伝統・大胆さを再確認させる特別な瞬間でした。
展示ブースでは、ランチアとエベラール&Co.が共同開発した新作「ランチアHFコレクターズウォッチ」も披露。HFロゴと赤いエレファントが刻まれた特別なタイムピースは、ブランドのスポーツDNAを体現する象徴的存在です。同時に、より身近なパワートレインにHFスピリットを宿した新型「イプシロンHFライン」も公開されました。
新型イプシロンHFラインは、専用デザインのフロントバンパーにHFロゴと赤いエレファントを配し、17インチアルミホイールがスポーティな印象を際立たせます。インテリアはオレンジステッチ入りの“カンネローニ”パターンシートや、HFロゴ入り本革ステアリング、電動ブルーのダッシュボードが特徴。デュアル10.25インチディスプレイには専用S.A.L.A. HFグラフィックが導入され、デジタル体験も刷新されました。
装備面ではキーレスエントリーやレベル2自動運転、ブラインドスポット警告、駐車支援カメラなど最新技術を網羅。パワートレインは1.2L直列3気筒+48Vマイルドハイブリッド(110PS)を搭載し、0-100km/h加速9.3秒、最高速190km/hの性能を誇ります。CO₂排出量はWLTPで105g/kmと、スポーツ性と環境性能を高次元で両立しました。
「ラリーレジェンド」でのランチアの存在は、伝統と革新の両立を象徴します。ラリー界最多10度のWRCマニュファクチャラーズタイトルを持つ歴史を背景に、HFロゴと赤いエレファントは再び蘇り、往年のファンと新世代ユーザーの双方に“走る歓び”を届けています。
【ひとこと解説】
ミキ・ビアジオン(Miki Biasion, 1958年生まれ)は、イタリア出身のラリードライバーで、1988年と1989年に世界ラリー選手権(WRC)を連覇した名手です。ランチア・デルタ インテグラーレを駆り、精密で安定感のある走りと冷静な判断力でチームを勝利に導きました。特にランチアとの関わりが深く、ブランドの黄金期を支えた中心人物の一人です。現在は往年の名車イベントやブランドアンバサダーとして活躍し、ランチアの伝統と情熱を次世代に伝えています。
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