ルノー、歴史的名車100台を出品!ブランド遺産を未来へつなぐ特別オークション開催

・2025年12月7日、ルノーとアートクリアル・モーターカーズが共催する歴史的オークションを開催
・1898年から現代まで、125年の技術革新を象徴する100台を出品
・2027年開設予定の新ヘリテージ拠点「フラン=シュル=セーヌ」で実施

ルノーは2025年11月5日、アートクリアル・モーターカーズ(Artcurial Motorcars)と協力し、パリ近郊フラン=シュル=セーヌにて100台の歴史的車両を出品する特別オークションを開催すると発表しました。開催日は2025年12月7日(日)。このイベントは、2027年に開設予定の新ブランド・ヘリテージ拠点「ルノー・コレクション・センター」の始動に向けた第一歩です。

ルノーは現在、800台以上の歴史的車両や芸術品、文書資料を保有。その中から重複して所有するモデルを中心に選定し、オークションにはおよそ100台のクルマと100点の関連オブジェクトが出品されます。全体の90%以上が**最低落札価格なし(ノーリザーブ)**で販売されるため、世界中のコレクターにとって希少な機会となります。

出品車は、ルノー125年の歩みを象徴する多彩なラインナップです。

  • 創業初期の傑作: 1901年製Type D(現存稼働)や1933年製バスなど、ルイ・ルノーの革新精神を体現した初期車両。1898年製Type AのICE/電動レプリカも展示。
  • F1とモータースポーツ: 1977年に誕生した世界初のターボF1「RS01」から始まるルノー・スポールの伝説を再現。1979年ディジョンGPで初勝利を挙げたRE27Bなど、1981〜1985年の“ターボ時代”を象徴する約20台のF1マシンを出品。アラン・プロスト、ルネ・アルヌー、ジャン=ピエール・ジャブイーユらが実際に操縦した車両も含まれます。
  • 耐久レースの象徴: ル・マン24時間を戦ったアルピーヌA442(シャシー0号車)を展示。1977年の高速テスト仕様に近いカラーで再現。
  • ラリーの名車: ルノー5 マキシ・ターボB0プロトタイプやGTターボ・バンダマなど、アルアン・オレイユが活躍した時代を彷彿とさせる一台も登場。
  • クラシックモデル: フロリード“ディズニー”、R4CV、R5ポリス、そしてクリオ・ウィリアムズなど、庶民の足として愛された人気車も多数。
  • アルピーヌの系譜: A610エボリューション、V6ターボ、A110モックアップなど、スポーツスピリットの源流を展示。

また、F1用V6ターボエンジンEF15(アイルトン・セナがロータスで使用)や、空力試験用模型、スケールコンセプトモデルなど、ルノーの開発現場を象徴する貴重な資料も出品されます。

アートクリアル・モーターカーズ副社長ピエール・ノヴィコフ氏は、「コレクターがルノーの歴史を“自らの手で保管する”絶好の機会。記憶に残るイベントになる」とコメント。

このオークションは、ルノーが築いてきた125年の技術・文化遺産を**“保存から共有へ”と転換する歴史的な節目**。ブランドの誇りと革新の系譜を、次世代へと受け継ぐ壮大な試みとなります。

【ひとこと解説】
アートクリアル・モーターカーズ(Artcurial Motorcars)は、フランス・パリを拠点とするオークションハウス「アートクリアル(Artcurial)」の自動車専門部門です。クラシックカーやレーシングカー、希少な自動車関連コレクションの競売を手がけ、ヨーロッパを代表する名門オークショナーとして知られています。特にル・マン・クラシックやリトル・モナコなど国際的イベントでの開催実績があり、専門知識と文化的価値を重視した高品質な取引で世界中のコレクターから高い信頼を得ています。

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