ランチア、伝説の舞台へ帰還!2026年モンテカルロ・ラリーで世界復帰を宣言

- ランチアが2026年1月、WRC2カテゴリーでモンテカルロ・ラリーに参戦決定
- 新型「イプシロン・ラリー2 HF インテグラーレ」を初披露予定
- 2025年シーズンでは「ランチア・トロフィー」が大成功、復活の勢いを加速
2026年、ランチア(Lancia)が世界ラリー選手権(WRC)に帰ってきます。ブランドCEOルカ・ナポリターノ氏、伝説のチャンピオンであるミキ・ビアジオン氏、そしてユージニオ・フランゼッティ氏が出演する感動的な発表映像を通じて、ランチアは2026年1月22~25日に開催されるモンテカルロ・ラリーでの復帰を正式に宣言しました。参戦車両は新開発の「イプシロン・ラリー2 HF インテグラーレ」で、フランス・アルプスの氷雪路に挑みます。

この復帰は、ランチア・コルセHF戦略の集大成として位置づけられ、イプシロンHFレーシング、ラリー4 HFに続く新たな頂点モデルが登場します。ラリー2 HF インテグラーレは、かつて世界を席巻したデルタ・インテグラーレの精神を継承し、過去と未来をつなぐ象徴的なマシンとなります。車両の詳細やモータースポーツ・プログラムは、後日ステランティス・モータースポーツ本部にて発表予定です。
2025年シーズンを締めくくったラリー・サンレモでは、「ランチア・トロフィー」が大きな成功を収めました。ジャンアンドレア・ピザーニ/ニコラ・ビアジ組が、ワンメイクシリーズとCIAR 2ルオーテ・モトリチ選手権の両方でタイトルを獲得。安定した走りと技術力で他を圧倒し、30年以上ぶりの国内栄光を手にしました。
シーズン終盤ではダビデ・ペサベント/アレッサンドロ・ミケレット組がサンレモでシーズン2勝目を飾り、若手部門ではガブリエル・ディ・ピエトロが2025年ジュニアチャンピオンの座を獲得するなど、ランチアの復活を象徴する戦いが続きました。

ランチア・トロフィーは6戦構成で、イタリア国内選手権のエントリー全体の約25%を占める人気シリーズへと成長。ファンイベント「ランチア・ビレッジ」では、ラリー037やデルタ・インテグラーレなど往年の名車が展示され、数千人の観客が集まりました。
開発にミキ・ビアジオン氏が関わったイプシロン・ラリー4 HFは、精密なセッティング、優れたエンジンレスポンス、そして高い信頼性でシーズンを通して好成績を収めました。サンレモで幕を閉じた2025年は、ランチアが再び競技界の頂点を目指す“序章”にすぎません。
「ランチアは、最も成功したラリーブランドとして自然な形で世界へ戻る」とナポリターノCEOは語ります。
伝統と革新を融合させたランチアの挑戦は、2026年1月のモンテカルロで、再び世界の頂点を目指して始まります。
【ひとこと解説】
モンテカルロ・ラリーは、世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦として知られる伝統あるラリー競技です。1911年に初開催され、現在はフランス南東部モナコ公国周辺のアルプス山岳地帯を舞台に行われます。舗装路と雪・氷が入り混じる極めて難易度の高いコースが特徴で、タイヤ選択や路面状況の読みが勝敗を大きく左右します。精密なドライビング技術と戦略が要求されることから、世界で最も格式高いラリーのひとつとされています。











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