・限定1,990台のスペシャルモデル、価格はドイツで5万6,020ユーロから
・最大326PS、0-100km/h加速5.7秒、航続距離最大591kmを実現
・独自デザインはスポーツファッションブランドBOGNER FIRE+ICEと共同開発
フォルクスワーゲンは、電気自動車「ID.3 GTX FIRE+ICE」の量産をザクセン州ツヴィッカウ工場とドレスデンのグラスマヌファクトゥールで開始しました。本モデルはスポーツファッションブランド「BOGNER FIRE+ICE」とのコラボレーションで誕生した特別仕様車で、1990年代にカルト的な人気を誇った「ゴルフII Fire and Ice」へのオマージュとなっています。生産台数はデビュー年にちなみ、1,990台の限定となります。ドイツでの価格は5万6,020ユーロからです。
パワートレインは286PS仕様と326PS仕様の2種類を用意。いずれも最大トルクは545Nmで、上位モデルは0-100km/h加速を5.7秒で達成し、最高速度は200km/hに制御されています。足回りにはスポーツDCCシャシーを標準装備(286PS仕様ではオプション設定)し、高い走行性能を実現しました。
搭載されるバッテリーは79kWh(ネット容量)のリチウムイオン電池で、最大185kWのDC急速充電に対応。10%から80%までの充電は約26分で完了します。航続距離はWLTPモードで最大591kmを誇り、日常使いから長距離走行まで幅広いシーンに対応します。
今回の特別モデルは、フォルクスワーゲンが2019年末にID.3で切り拓いた電動化の象徴ともいえる存在です。ツヴィッカウとドレスデンの両拠点では、これまでにフォルクスワーゲン、アウディ、クプラを合わせて100万台以上のEVを生産。今回の「FIRE+ICE」は、その技術的・構造的な進化を体現するモデルとなっています。
さらに、6人の研修生によって製作された展示車両は、ワールドプレミアから量産開始までの橋渡しとして公開され、1日あたり約400人の来場者に注目されています。現在、ID.3は40か国近くで展開されており、遠くはフランス領ギアナやレユニオン島でも販売されています。
この「ID.3 GTX FIRE+ICE」は、限定性と高性能、そしてBOGNERとのユニークなデザイン性を兼ね備えたモデルとして、世界のファンに向けて送り出されます。
【ひとこと解説】
BOGNER FIRE+ICE(ボグナー ファイア アンド アイス)は、ドイツ・ミュンヘンに本拠を置く高級スポーツファッションブランド「BOGNER(ボグナー)」のラインのひとつです。1990年代に登場し、アウトドアやウィンタースポーツ向けに洗練されたデザインと高い機能性を融合させたコレクションとして人気を集めました。特にスキーやアクティブライフスタイルを楽しむ層に支持され、都会的なスタイルとスポーティさを兼ね備えた点が特徴です。
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