- 100周年記念映像最終章で、1924年型Sixや1955年型300など歴代モデルを紹介
- 2026年新型パシフィカを皮切りに、新クロスオーバーとHalcyon由来モデルを投入予定
- Woodward Cruiseで歴史的モデルと最新パシフィカFAVを展示
クライスラーは2025年8月、創業100周年を記念した映像シリーズ「Century of Innovation」の最終章「Chrysler’s Future: Harmony in Motion」を公開しました。ブランドの革新の歴史を振り返りつつ、次の100年へと向かう未来像を示す内容です。
映像では、クライスラーが生み出した数々の歴史的車両が取り上げられています。1924年に誕生した「Chrysler Six」は、高性能エンジンを備えた同社最初の量産モデルであり、その後のブランドの基盤を築いた存在です。1955年の「Chrysler 300」は“バンカーのホットロッド”と呼ばれ、当時世界最強の市販乗用車用エンジンを搭載したアメリカ初の本格的マッスルカーとして紹介されています。さらに2005年の300の再評価や、初代ミニバンの誕生、歴代コンセプトカーの先進性なども映像内で掘り下げられ、100年にわたる独創性と革新性を振り返ります。
一方で、未来への具体的な展望も描かれています。2026年には刷新された「クライスラー・パシフィカ」が登場し、その直後には新型クロスオーバー、さらにHalcyonコンセプトを起点とした第3の新型車も投入予定です。シンプルさ、サステナビリティ、そして顧客中心の革新を軸に、デザインとテクノロジーを融合させた次世代車両の開発が進められています。
加えて、クライスラーは100周年記念のロードトリップを締めくくる形で、8月16日にデトロイト郊外で開催される「Woodward Cruise」に出展しました。会場では「Stow ‘n Go チャレンジ」が実施され、20周年を迎える独自の収納システムを体感できるほか、専用カーゴキャリアやデカールを備えた2025年型「パシフィカ FAV(Family Adventure Vehicle)」が登場します。さらに、1924年型Chrysler Sixや1955年型300など歴代名車も展示され、ブランドの過去と未来を同時に体感できる機会となります。
100周年の節目に、歴代の革新モデルと未来の新型車を並べて紹介することで、クライスラーは「次の100年」へと向かう強い意志を示しました。
【ひとこと解説】
世界で最初のミニバンとされるのは、1983年にアメリカで登場した 「クライスラー・ダッジ・キャラバン(Dodge Caravan)」および「プリムス・ボイジャー(Plymouth Voyager)」 です。この2モデルは、クライスラーがファミリー層向けに開発した画期的な車で、乗用車の快適性とバンの積載性を両立した新しいカテゴリーを生み出しました。前輪駆動レイアウトや低床設計により室内空間を広く確保し、子育て世代に大ヒット。以降「ミニバン」という新たな市場を確立し、世界中の自動車メーカーに影響を与えました。
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