オペル、新型モッカGSEとフロンテラGRAVELで電動パフォーマンスと冒険心を融合

オペルがDEKRAラウジッツリンクで電動モデル「モッカGSEラリー」「モッカGSE」「フロンテラGRAVEL」を披露
モッカGSEは281馬力・0-100km/h加速5.9秒の最速EVオペルとして登場
フロンテラGRAVELはオフロード志向のショーカーで冒険心を刺激

オペルはブランデンブルク州のDEKRAラウジッツリンクで開催された「XS Cars’n’Coffee」において、電動化時代におけるスポーティな魅力を強調する3台のモデルを披露しました。今回の目玉は、電動ラリーマシン「モッカGSEラリー」と、市販モデルの「モッカGSE」、さらに冒険志向のショーカー「フロンテラGRAVEL」です。モータースポーツとライフスタイルの両面から、オペルの新たな電動ラインアップが注目を集めました。

まず、モッカGSEラリーは「Goosebumps, Speed, Euphoria(鳥肌・スピード・高揚感)」をテーマに開発された新型電動ラリーカーです。最高出力は207kW(281馬力)、最大トルクは345Nmを誇り、電動ながら本格的なモータースポーツ性能を備えます。外観は「OMG! GSE」ロゴのラッピングやブラックボンネット、イエローのブレーキキャリパーなど、視覚的にもラリースピリットを強調。ミュンヘンのIAAモビリティで初披露されたこのモデルは、オペルのモータースポーツDNAを電動時代にも継承しています。

一方、市販版のモッカGSEも同じく207kW(281馬力)と345Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速はわずか5.9秒、最高速度は200km/h。これはオペル史上最速の量産EVです。モッカGSEにはトルセン式多板リミテッドスリップデフや専用設計のサスペンション、新開発のダブルハイドロリックショックアブソーバーが採用されており、ラリーカー由来のハンドリング性能を実現。さらに、高電圧部品はラリーモデルと共通化され、ステアリングやブレーキシステムもスポーティにチューニングされています。WLTP基準での電力消費は17.9〜18.5kWh/100km、CO₂排出量は0g/kmと環境性能もトップクラスです。

加えて、ショーカー「フロンテラGRAVEL」はまったく異なる方向性で注目を集めました。家族向けSUV「フロンテラ」をベースに、オフロード仕様へと大胆にカスタマイズされたモデルです。外装は「デザートストーン」カラーにマットブラックのルーフとボンネットを組み合わせ、オレンジのアクセントを随所に配置。ウインチ付きフロントバンパー、リアのサイドストレージボックス、ラティス構造のルーフラックなど、冒険装備を充実させています。足元には7インチ幅のCWE-16インチBORBETホイールを装着し、グラベル(砂利道)や岩場にも対応する仕様です。

これら3台の展示により、オペルは「電動でも走りの楽しさを忘れない」ブランド理念を再確認させました。モータースポーツからアウトドアまで、同社の電動モデルが多様なライフスタイルに応える存在へと進化していることを印象づけました。

【ひとこと解説】
GSEとは「Grand Sport Electric(グランド・スポーツ・エレクトリック)」の略で、オペルが新たに展開する高性能電動モデルを示す名称です。従来の「GSi」や「OPC」といったスポーツグレードの電動版にあたり、走行性能と環境性能を両立するのが特徴です。強力なモーター出力や専用サスペンション、スポーティなデザインを備え、電動車でありながら従来のガソリンスポーツモデルと同等のドライビングエクスペリエンスを提供します。

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