アルファロメオ新型トナーレ登場! 情熱と洗練が進化した“走るイタリアの知性”

デザイン刷新で存在感を高めたC-SUV「新型トナーレ」。彫刻的プロポーションと新色追加
最新テクノロジーを融合し、ドライビングプレジャーと快適性を両立
175〜270馬力のハイブリッド/プラグインハイブリッドを設定し、走りと効率を進化

アルファロメオは2025年10月、イタリアのピサで新型「トナーレ(Tonale)」を世界初公開しました。ブランド初のCセグメントSUVとして高い評価を得てきたトナーレが、デザイン、性能、快適性のすべてを深化させ、情熱とテクノロジーを融合した“進化したイタリアのスポーツSUV”として新たな章を開きました。

発表の舞台となったピサは、芸術と科学の街であり、人工知能研究の拠点「スクオーラ・ノルマーレ・スペリオーレ」を擁する象徴的な都市です。アルファロメオはこの場所に、情熱と知性の調和という新型トナーレの精神を重ねました。CEOのサント・フィチリ氏は「新型トナーレは、アルファロメオの魂――イタリア的情熱、技術革新、美の探求を具現化したモデルです。人とクルマの絆をより深める進化を遂げました」と語っています。

エクステリアは、アルファロメオの象徴である“トリローブ”グリルを再構築し、新たに立体的なコンケーブ・バッジを採用しています。伝説の33ストラダーレやGT2000から着想を得た造形は、伝統を継承しながら現代的な力強さを表現しています。前後のトレッドは拡大され、フロントオーバーハングを短縮することで、より安定感のあるスタンスを実現しました。ホイールは19インチ「Stile」または軽量な20インチ「Fori」を設定し、ロゴをブラック&ホワイト仕様に変更することで、精悍さと統一感を高めています。

インテリアは、赤レザーまたはブラック×ホワイトのアルカンターラ仕上げが選択可能です。ダッシュボードやドアパネルにはコントラストステッチが施され、上質感を演出しています。前席には8方向電動調整機能とヒーター・ベンチレーション機能を備え、センターコンソールには新設計のロタリー式ギアセレクターを採用しました。アルファロメオ伝統のアルミパドルシフトとの組み合わせにより、直感的でスポーティな操作性を実現しています。特別仕様「Sport Speciale」では、ブランドの象徴“ビスキオーネ(蛇)”をモチーフにしたグラデーション・アンビエントライトを搭載し、14スピーカーのHarman Kardonオーディオとパノラマサンルーフによって、走る時間を感覚的な体験へと昇華させています。

ボディカラーは全8色が用意されました。新たに「ロッソ・ブレラ」「ヴェルデ・モンツァ」「ジャッロ・オークラ」の3色が加わり、既存の「ビアンコ・アルファ」「ネロ・アルファ」「グリージョ・ヴェスヴィオ」「ブル・ミザノ」「ヴェルデ・モントリオール」と合わせて、多彩なバリエーションが選べます。オプションのブラックルーフを組み合わせることで、より引き締まったスポーティな印象を演出できます。

新型トナーレの走りの核心は、完璧な重量配分と独立マクファーソン式サスペンションにあります。ステアリング比はクラス最速レベルの13.6:1を誇り、4ピストンのブレンボ製ブレーキやブレーキ・バイ・ワイヤ技術を採用しています。電子制御サスペンション(DSV)や可変減衰ショック(FSD)によって、快適性と俊敏性を高次元で両立します。アルファDNAドライブモードセレクターによって、ドライバーの好みに応じて走行特性を自在に変化させることができます。

エンジンは最新のEuro 6E-bis規制に対応しており、175PSの1.5Lターボハイブリッド、130PSの1.6Lディーゼル、そして190PSと270PSの2種類のプラグインハイブリッドが設定されています。7速または6速DCT、そして電動四輪駆動(Q4 AWD)を組み合わせることで、静粛性、効率性、そして俊敏な加速を高い次元で実現しています。

安全性と快適性もさらに進化しました。12.3インチのデジタルメーターと10.25インチのインフォテインメントシステムを搭載し、ワイヤレスCarPlay/Android AutoやOTAアップデート、360°カメラ、自動駐車支援機能を備えています。Euro NCAPでは最高評価の5つ星を獲得しており、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、ドライバー注意モニタリング、緊急ブレーキ、死角検知など、先進のレベル2運転支援機能を標準装備しています。

グレード構成は、エントリーモデルの「Tonale」、スポーティな「Sprint」、上級志向の「Ti」、そしてトップモデル「Veloce」の4種類です。さらに、発売記念の特別仕様「Sport Speciale」も設定されています。この限定モデルは、白黒アルカンターラ内装、グロスブラックのブレンボキャリパー、専用エンブレムなどを備え、現代イタリアンスポーツの美学を極めた仕様となっています。

新型トナーレは、伝統と革新、感性と知性を融合したアルファロメオの最新作です。走るたびに情熱が息づき、日常の道を特別な体験へと変える――それこそがアルファロメオが提案する、21世紀の“ドライビング・エモーション”なのです。

【ひとこと解説】
Euro 6E-bis規制とは、欧州連合(EU)が定めた最新の自動車排出ガス基準で、従来のEuro 6eをさらに強化した段階的最終仕様です。2025年から導入され、実走行試験(RDE)においても型式試験と同等の厳格さが求められます。具体的には、ガソリン車で窒素酸化物(NOx)排出量60mg/km以下、ディーゼル車で80mg/km以下を維持しなければならず、粒子状物質(PM)は4.5mg/km以下、粒子数(PN)は6×10¹¹個/km以下に制限されます。また、排出性能の監視期間が20万kmまたは10年へ延長され、車両寿命全体でクリーン性能を維持することが義務付けられています。

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