アルピーヌA290がモンテカルロEラリーで輝く!電動ホットハッチが見せた圧倒的な実力


  • 100%電動ホットハッチ「アルピーヌA290」がEラリー・モンテカルロで区間半数を制覇
  • マニュ・ギグー&エミリアン・ル・ボルニュ組がイベント最高パフォーマーに
  • 総走行距離1000km超の過酷なラリーで、A290の軽快さ・精度・効率性を証明

アルピーヌは2025年10月15日から18日に開催された「第9回Eラリー・モンテカルロ」で再び輝きを放ちました。今年は電動版モンテカルロ・ラリーの30周年を記念する大会で、モナコ公国を出発した62組のクルーが総走行距離1000km以上に及ぶ道のりに挑戦。その中で、アルピーヌは市販仕様と同一の6台の「A290」を投入し、FIAエコラリー・カップの主要ラウンドで圧倒的な存在感を示しました。

Eラリーは純粋なスピードではなく、走行の精度や一貫性、そして電力消費のマネジメントが勝負を分ける競技。こうした特性こそが、俊敏で精密なハンドリングを誇るA290の真骨頂です。

アルピーヌA110ラリーのモンテカルロ勝者でもあるマニュ・ギグー選手とエミリアン・ル・ボルニュ選手は、A290でブランドを牽引。初日には名峠コル・ド・テュリーニを経由し、ソスペル〜ブレイ=シュル=ロワ間では完璧な走りを披露。その後も未舗装のコル・ド・タンド(SR4)やコル・デ・シャンプ(SR13)などの名所で安定したペースを保ち、計4ステージを制しました。

途中、SR2で速度センサーの不具合により優勝を逃したものの、ギグー/ル・ボルニュ組は最終的に総合5位でフィニッシュ。経験豊富な国際タイトル保持者たちが上位を占める中、A290の軽快な走行性能と高精度な制御が光りました。

その他のアルピーヌ勢──リシャール・フロウ/アントニオ・カルデイラ組、ディディエ・マルガ/アンヌ=ヴァレリー・ボネル組、リシャード・クロージャー/クレイグ・パリー組、マックス&スカーレット・バルテレミー組──も全員が完走を果たし、初の量産電動モデル「ドリームガレージ」シリーズの実力を証明しました。

ラリー前にはニースのアルピーヌ・ストアで顧客・ゲストを招いたイベントも開催され、A290は注目の的に。ギグー選手は「トラブルで悔しさは残るが、A290が最も優れたパフォーマンスを発揮した。特にダート区間では抜群の安定感だった」とコメントしました。

アルピーヌA290は、モータースポーツ由来の軽量構造と俊敏なレスポンスを備えた100%電動ホットハッチとして、次世代の走りを象徴する存在です。Eラリー・モンテカルロでの成果は、その実力を改めて世界に証明するものとなりました。

【ひとこと解説】
Eラリーは、スピードを競う従来のラリーとは異なり、電気自動車を用いて走行の正確性・一貫性・エネルギー効率を競う競技です。指定区間で定められた平均速度を正確に保ち、消費電力を最適に管理することが求められます。各ステージでは時間計測の誤差が少ないほど高得点となり、ドライバーの精密な操作と戦略的なエネルギーマネジメントが勝敗を分ける環境負荷の少ない次世代型モータースポーツです。

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