「新型ジープ・コンパス誕生!イタリア・メルフィ工場から世界へ、“自由のSUV”が進化する」

・ステランティスのメルフィ工場で新型ジープ・コンパスの生産開始、最大375馬力・航続650kmを実現
・e-ハイブリッド、PHEV、BEVの3種パワートレインを揃え、C-SUVの新基準を確立
・最新STLAミディアム・プラットフォームと環境対応型生産で「自由の象徴」を再定義
2025年10月、ジープはイタリア・メルフィ工場で新型「ジープ・コンパス」の生産開始を発表しました。これで3代目となる新型コンパスは、世界で累計250万台以上を販売してきたブランドの中核SUVであり、欧州市場におけるジープの新たな旗艦モデルとして位置づけられます。
新型コンパスは、ステランティスが開発した最新の「STLAミディアム・プラットフォーム」を採用。空力性能を高めたCd値0.29のボディにより、効率性と快適性を両立しています。動力は、145馬力のe-ハイブリッド、195馬力のプラグインハイブリッド、そして最大375馬力・航続650kmを誇るフル電動モデルの3種類をラインナップ。ジープの理念である「自由の選択」を体現し、都市走行からオフロードまで幅広いシーンに対応します。
悪路走破性も健在で、200mmを超える最低地上高、最適化されたアプローチ&デパーチャーアングル、480mmの渡河性能を実現。ジープ伝統のセレクテレインシステムや360度センサーが安全性と走破性を高め、日常から冒険まで自在にこなす一台に仕上げられています。
生産拠点となるメルフィ工場は、ジープの欧州生産を支える中核拠点です。1994年の開設以来、レネゲードやコンパスの4xeモデルなど、230万台以上を送り出してきました。敷地面積190万平方メートル、従業員約4,600名を誇り、プレスから塗装、組立、バッテリー製造までを一貫して行う欧州有数の高効率生産拠点です。
環境対応にも力を入れており、「4-Wet塗装プロセス」による塗装工程の簡略化や、バイオメタン発電、太陽光・風力設備の導入を進めています。2030年までに工場全体の70%を再生可能エネルギーで賄う計画で、持続可能な生産を実現する先進モデルとなっています。
今回の新型コンパスは、欧州・中東・アジア・オセアニアなど60カ国で販売予定。イタリアで設計・開発・生産されるこのモデルは、ジープの新時代を象徴する「グローバルSUV」として、デザイン、技術、そして“自由”というブランドの核心を世界に再び示す存在となります。
【ひとこと解説】
「4-Wet塗装プロセス」とは、自動車の塗装工程で通常行われる乾燥(ベーク)工程を一部省略し、4層の塗膜を連続して湿潤状態で塗り重ねる最新技術です。従来の3回乾燥を1回に減らすことで、エネルギー消費を大幅に削減し、生産効率と環境性能を両立します。塗膜品質も高く、色の深みや光沢を維持しながらCO₂排出量を低減。ジープを含むステランティスの最新工場では、持続可能な自動車製造の象徴的プロセスとして導入が進められています。













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