最終章、始動。フォルクスワーゲン トゥアレグ “FINAL EDITION” 登場!

- 2026年3月末で注文受付終了、現行トゥアレグが特別仕様「FINAL EDITION」で生産完結
- 2002年の初代登場以来、世界累計120万台以上を販売
- 高級SUVとしての革新技術と冒険の歴史を凝縮した“集大成モデル”
フォルクスワーゲンは、同社のプレミアムSUV「トゥアレグ」の現行世代の最終生産を記念し、特別仕様車「Touareg FINAL EDITION(ファイナルエディション)」を発表しました。注文受付は2026年3月末まで、価格は75,025ユーロ(約1,250万円)から。これをもって、トゥアレグの内燃機関モデルは生産を終了します。

2002年の初代登場以来、トゥアレグは「快適性」「技術革新」「冒険性能」を兼ね備えた高級SUVとして確固たる地位を築き、累計販売台数は世界39カ国で120万台を突破。フォルクスワーゲンがプレミアム市場に進出する礎となりました。
今回の「FINAL EDITION」は、すべてのグレードに特別デザインを採用。後席ドアのウィンドウモールにはレーザー刻印の「FINAL EDITION」ロゴが入り、シフトレバーにも同ロゴをレザーエンボス加工。上級グレード「Elegance」ではマルチカラーアンビエントライトを標準装備し、ダッシュボードやドアシルにもイルミネーション付きの専用ロゴが点灯します。

現行モデルの象徴である「Touareg R eHybrid」は、フォルクスワーゲン史上最強の出力を誇るプラグインハイブリッドSUV。最高出力340kW(462PS)、最大トルク700Nmを発揮し、最高速度は250km/hに達します。軽量アルミとスチールを組み合わせたボディ構造や電動アクティブスタビライザーが快適かつ安定した走行を実現。最大3.5トンの牽引力を誇り、実用性も兼備しています。
トゥアレグの歩みを振り返ると、その歴史は技術挑戦の連続です。初代(2002〜2009年)は電動ロールスタビライザーや6段階エアサスペンションを採用し、最大58cmの渡河性能と45度の登坂力を実現。V10 TDIエンジン(230kW/313PS・750Nm)搭載モデルは、当時最強のディーゼルSUVとして話題となりました。

第2世代(2010〜2018年)では、フォルクスワーゲン初のハイブリッド「3.0 V6 TSI Hybrid」を投入。システム出力279kW(380PS)、0-100km/h加速6.5秒を誇り、平均燃費は8.2L/100km。快適性と効率を両立させたモデルでした。
現行の第3世代(2018〜)は、デジタルコックピットや先進運転支援システムを搭載し、アクティブロール制御が毎秒400回以上の演算で最適化。洗練されたデザインと走行性能で、ラグジュアリーSUVとして完成度を極めています。
さらに、トゥアレグはオフロード界でも輝かしい実績を誇ります。2009〜2011年のダカール・ラリーでは3連覇を達成。自律走行技術を搭載した「Touareg Stanley」は2005年のDARPAグランドチャレンジで優勝し、自動運転技術の礎を築きました。2006年にはV10 TDIモデルがボーイング747(約155トン)を牽引する世界記録を樹立するなど、その耐久性とパワーは伝説的です。
「Touareg FINAL EDITION」は、こうした23年にわたる革新と冒険の歴史を象徴する“最後のピース”。燃焼エンジンの幕を下ろし、電動化時代へと向かうフォルクスワーゲンの新章を告げる記念碑的なモデルです。
【ひとこと解説】
「トゥアレグ(Touareg)」の名前は、北アフリカのサハラ砂漠一帯に暮らす遊牧民族「トゥアレグ族(Tuareg)」に由来します。彼らは厳しい自然環境を生き抜く逞しさと自由な精神を象徴する存在であり、フォルクスワーゲンはその名をSUVの理念に重ねました。トゥアレグという車名には、「あらゆる地形を走破する力」と「どこまでも旅を続ける冒険心」という意味が込められており、ブランドの探究心と走破性能を象徴しています。
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