FIAT「グランデ・パンダ」にガソリン仕様追加。3種のパワートレインで完成する万能コンパクト

  • ガソリン・ハイブリッド・EVの3種類のパワートレインを揃えたラインナップに進化
  • 新登場のガソリン仕様は1.2Lターボエンジン+6速MT、100馬力/205Nmを発揮
  • 全グレードに最新安全装備を標準搭載し、デザインは1980年代の初代Pandaをオマージュ

FIATは「グランデ・パンダ」に新たにガソリン仕様を追加し、従来のハイブリッド、EVに続いて3種類のパワートレインを揃えたフルラインナップを完成させました。これにより、幅広いユーザーのニーズに応える多様な選択肢を提供し、ブランドが掲げる“誰もがアクセス可能なモビリティ”を具現化しています。

今回新たに加わったガソリンモデルは、1.2リッター3気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力100HPと最大トルク205Nmを発揮。6速マニュアルトランスミッションと組み合わせることで直感的な操作感を実現しています。さらにスタート&ストップ機能を備え、都市部での燃費効率を高めました。シンプルかつ実用的でコストパフォーマンスに優れたモデルとして、伝統的なドライビング体験を重視する層に最適です。

ハイブリッド仕様は110HPを発生するユニットに48Vリチウムイオンバッテリーと電動デュアルクラッチトランスミッション(eDCT)を組み合わせ、スムーズで効率的な走行を実現。EV仕様は44kWhバッテリーと83kWモーターを搭載し、最高出力113HPを発揮、ゼロエミッション走行を可能としています。

グレード展開は全パワートレイン共通で3種類。エントリーの「POP」は実用性重視で、マニュアルエアコン、10インチデジタルメーター、スマートフォンドックを装備し、6つのエアバッグや車線維持支援、緊急ブレーキ、ドライバー疲労検知、リアパーキングセンサーといった安全装備も標準化。「ICON」ではフルLEDライトや10.25インチタッチスクリーン、ワイヤレススマホ連携を備え、デザイン性とコネクティビティを強化。「LA PRIMA」では17インチアルミホイール、サステナブル素材「Bambox」ダッシュボード、ナビゲーション、前後センサー+リアカメラなど、最上級の快適・先進機能を提供します。

ボディカラーは全7色を設定し、ジェラートホワイト、チネマブラック、パッショーネレッド、アクアアズーロ、リモーネイエロー、ラーゴブルー、ルナブロンズと、多彩なカラーパレットで遊び心と個性を演出します。

デザイン面では、1980年代の初代パンダからインスパイアを受けたコンセプトを継承。力強いラインと立体的な「PANDA」ロゴ、ピクセル調LEDヘッドランプ、キューブ型リアライトなどが特徴的です。インテリアは乗員の快適性を重視し、クラストップのショルダールーム、柔軟な収納スペース、日常生活に寄り添う直感的なテクノロジーを備えています。

グランデ・パンダは、この3種のパワートレインと幅広い装備ラインナップにより、より多くの人々に向けた“万能な一台”として存在感を強めています。

【ひとこと解説】
FIATのラインナップにおいてグランデ・パンダは「実用性と万能性」を重視した国民車的モデルとして位置づけられます。500シリーズがデザイン性やライフスタイル性を強調するのに対し、パンダは広い室内空間や高いユーティリティを備え、日常生活やファミリーユースに最適です。また、ティーポが実用的なセダン/ハッチバックとして上位セグメントを担うのに対し、パンダはA〜Bセグメントに属し、価格も手頃。さらにガソリン・ハイブリッド・EVという3種類のパワートレインを揃え、都市部の短距離から郊外の長距離まで幅広く対応可能です。FIATにおいて500が「ファッション性」、ティーポが「実用性」、そしてグランデ・パンダは「日常に寄り添う万能コンパクト」としてブランドを支える重要な存在となっています。

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