初の公式認定を受けた「真の」ブガッティEB110アメリカ。シャシーSS025の物語

- ブガッティのオリジナル認定プログラム「La Maison Pur Sang」によりEB110 America SS025が初の公式認定モデルに
- EB110 GTとSSを融合した開発車両で、北米でのデモカーや各地イベントで注目を集めた希少な一台
- ロマーノ・アルティオーリから歴代オーナーに渡り、雑誌やTV、コンクールに登場する豊かなヒストリーを持つ
ブガッティは、2020年に設立したオリジナル認定プログラム「La Maison Pur Sang(ラ・メゾン・ピュール・サン)」によって、ブランドの歴史的モデルを徹底的に検証・認証し、その価値を守り続けています。この度、その取り組みの中で特別な一台「ブガッティ EB110 アメリカ SS025」が初めて公式に真正性を証明されました。
SS025はEB110 GTの快適性とEB110 SSの高性能を兼ね備えた開発車両で、当時のブガッティが北米市場に投入したデモンストレーション用モデルでした。1995年には米国の「Robb Report」の表紙を飾り、シカゴオートショーやConcorso Italianoで脚光を浴び、People’s Choice Awardを獲得。その後、イタリアのTrieste Opicina Historicにも参加しています。
2000年にはブガッティ復活の立役者ロマーノ・アルティオーリが購入し、フランスで保管。2007年にはグリジオ・キアーロのオリジナル塗装からブランドを象徴する「ブガッティ・ブルー」にリペイントされました。この姿が英国コレクターの目に留まり、2013年に二代目オーナーへ譲渡。サロン・プリヴェや雑誌『Octane』の表紙を飾り、さらに「グランド・ツアー」でジェレミー・クラークソンによって紹介されるなど、世界中のファンを魅了しました。
三代目オーナーのステファノ・マルティノーリのもとでは、かつての所有者アルティオーリと車両を囲む再会の場が実現。さらに、EB110をオマージュした限定モデル「センテディエチ」と並び立つ機会を得るなど、歴史と現代が交差する象徴的な瞬間も生まれました。
「La Maison Pur Sang」によるオリジナル認定では、注文記録、組立変更ログ、テスト証明書など膨大な資料と車両本体を精査。シャシー、ボディ、パワートレイン、機構部品、コックピットに至るまでオリジナル性が確認され、ブランドの厳格な基準に合致することが証明されました。
EB110 アメリカ SS025は、ただ希少なコレクターズカーではなく、ブガッティの歴史と情熱を体現する「正真正銘の一台」として、その価値を未来へと継承することになったのです。
【ひとこと解説】
ブガッティEB110は、1991年に発表されたスーパーカーで、ブランド復活を象徴するモデルです。3.5リッターV12クワッドターボエンジンを搭載し、最高出力はGTで560ps、軽量化を施したSSでは610psに達しました。カーボンモノコック構造や四輪駆動、6速MTを採用するなど、当時最先端の技術を結集。最高速度は340km/h超と公表され、フェラーリやランボルギーニに匹敵する性能を誇りました。生産台数はわずか139台と希少で、現在も高いコレクターズ価値を持っています。

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