ロータス、「セオリー1」ドイツ初公開とセナの99T展示 ― IAAモビリティ2025で未来と伝統を融合

  • コンセプトカー「セオリー1」をドイツ初披露、LOTUSWEAR™や中央ドライバーシートなど新装備採用
  • アイルトン・セナのF1マシン「ロータス99T」と限定12台の「エミーラ・リミテッド」展示
  • 電動SUV「エレトレ」(最高918ps・航続600km)とGT「エメヤ」(0-100km/h 2.78秒)で電動化戦略を強調

ロータスは2025年9月5日、ミュンヘン・ケーニヒスプラッツで開催される「IAAモビリティ2025」に出展し、ブランドの未来と伝統を融合したラインアップを披露しました。最大の注目は、ドイツ初公開となるコンセプトカー「セオリー1」です。

「セオリー1」は、ロータスの新たなデザイン哲学「The Lotus Theory」を具現化するモデルで、「デジタル」「ナチュラル」「アナログ」の3つの原則(DNA)を核としています。デジタルはコネクテッドで知的な体験、ナチュラルは人間中心のエモーショナルなデザイン、アナログは走行性能工学の進化を象徴します。これにより、ロータスが掲げる“ピュアな走り”を次世代へ継承します。

同車には、初採用となる革新的な「LOTUSWEAR™」ドライバーシステムを搭載。乗員とリアルタイムでインタラクションするほか、サステナブル素材やミニマルなデザイン、中央ドライバーシートを採用し、操作性と快適性、そして走行ダイナミクスの新基準を提示しています。デザイン担当副社長のベン・ペイン氏は、「デジタルとアナログを調和させ、妥協なき没入型ドライビング体験を実現した」と強調しました。

また、会場では伝説的なF1マシン「ロータス99T」も展示。1987年にアイルトン・セナがモナコとデトロイトで勝利を収めた車両で、モータースポーツ史を象徴する存在です。さらに、その遺産を反映した「エミーラ・リミテッド」が登場。99Tを彷彿とさせるイエローとブルーの特別カラーをまとい、世界限定12台のみの希少モデルです。

電動モデルも見逃せません。ハイパーSUV「エレトレ」は最高918psを誇り、最大航続距離600kmを実現。先進運転支援システムと快適性を兼ね備え、長距離でもスポーティな走りを可能にします。一方、4ドアのハイパーGT「エメヤ」は0-100km/h加速2.78秒、最高速度256km/hを誇り、ラグジュアリーとロータスDNAを融合した仕上がりです。

「セオリー1」の未来志向、セナの99Tとエミーラ・リミテッドの伝統、そして電動SUV・GTによる最新性能。ロータスはIAAモビリティ2025で「Are you a Driver or What?」というメッセージのもと、革新と情熱を併せ持つブランドビジョンを力強く示しました。

【ひとこと解説】
ロータス99Tは、1987年のF1世界選手権に投入されたマシンで、アイルトン・セナが駆ったことで広く知られています。ホンダ製1.5リッターV6ターボエンジンを搭載し、アクティブサスペンションを本格採用した先駆的存在でした。モナコGPとデトロイトGPでセナが勝利を挙げ、技術革新とドライビングスキルが融合した象徴的なマシンとして、今もロータスとF1の歴史に名を刻んでいます。

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