IAAで世界初公開!フォルクスワーゲン、手頃な価格の新型電動SUV「ID. CROSS Concept」発表

  • 「T-CROSS」クラスに位置づけられる手頃な価格の電動コンパクトSUV
  • 新しいデザイン言語「ピュア ポジティブ」を採用、広々とした室内と直感的な操作性
  • 前輪駆動MEB+プラットフォーム採用、航続距離最大420km

フォルクスワーゲンは、2025年にドイツおよびヨーロッパ最大のEVメーカーとなることを目指し、ミュンヘンで開催されるIAAモビリティ(9月8日~14日)で電動コンパクトSUV「ID. CROSS Concept(アイディ・クロス コンセプト)」を世界初公開しました。本モデルは「T-CROSS(Tクロス)」クラスに属し、都市部での使いやすさと長距離走行への対応力を兼ね備えた次世代コンパクトEVとして開発されました。

「ID. CROSS Concept」は、2026年に市場導入が予定されている新しい「ID.」ファミリーの一員です。すでに発表された「ID.2 all」「ID. GTI Concept」「ID. EVERY1」に続く4番目のモデルであり、最終的には2026年夏に量産仕様が発表されます。フォルクスワーゲンにとって、エントリーレベルEV市場への本格参入を象徴する戦略的なモデルです。

デザインは新しい言語「ピュア ポジティブ」を反映し、純粋で力強く、親しみやすいスタイルを実現。「アーバンジャングルグリーン」のボディカラーに加え、21インチの「バルボア」アルミホイールと専用タイヤを採用。全長4,161mm、全幅1,839mm、全高1,588mm、ホイールベース2,601mmと、「T-CROSS」と同等のコンパクトな寸法ながら、車内は広々とした5人乗りで、450ℓのトランク容量と25ℓのフロント収納を確保しています。

インテリアは「ラウンジスタイルのオアシス」をテーマに設計され、温かみのある「バニラチャイ」カラーを基調に、植物モチーフや本物の植物を取り入れた癒やしの空間を演出。シートは完全に折り畳むことで「VW Bus」のようなリクライニングエリアを生み出します。さらに直感的な操作性を重視し、11インチのデジタルメーターと13インチのセンターディスプレイを視覚軸上に配置。新設計のマルチファンクションステアリングと自然な音声操作により、快適で分かりやすいコックピットを実現しました。

技術面では、前輪駆動のMEBプラットフォームを進化させた「MEB+」を採用。新世代ソフトウェアにより、上位モデル並みの運転支援機能「トラベルアシスト」などが導入可能となります。駆動システムは211PSを発揮する電気モーターをフロントに搭載し、床下に配置された高電圧バッテリーと組み合わせて航続距離最大420km(WLTP)を達成。牽引性能にも優れ、e-バイク2台を積載可能な75kgのボールカップリングや最大1,200kgのトレーラー牽引能力を備えています。

「ID. CROSS Concept」は、手頃な価格でありながらも、デザイン、操作性、広さ、実用性、そして走行性能を高次元で融合させたコンパクトSUVです。フォルクスワーゲンが次の時代に送り出す「適切な」電動モデルとして、2026年の量産化に大きな期待が寄せられています。

【ひとこと解説】
トラベルアシストは、フォルクスワーゲンが提供する先進運転支援システムで、高速道路や幹線道路などでの快適かつ安全なドライブをサポートします。アダプティブクルーズコントロールによる速度調整と、レーンキープアシストによるステアリング支援を組み合わせ、半自動運転レベルの走行を実現。車線内を維持しつつ、前走車との車間距離を自動で調整します。渋滞時の再発進や長距離ドライブの負担軽減にも効果的で、ドライバーの安全性と快適性を高める機能です。

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