フォルクスワーゲン、新ネーミング戦略で「ID.ポロ」誕生。2026年発売、電動GTIも登場

  • 「ID.2all」コンセプトが量産時に「ID.ポロ」として2026年に発売、50周年記念モデルに
  • GTIブランドも電動化、「ID.ポロGTI」として同年に登場予定
  • 「ID.クロス」など新世代EVで操作性改善、ソフト素材や物理スイッチ復活など顧客の声を反映

フォルクスワーゲンは、電気自動車(EV)「ID.」シリーズにおいて新たなネーミング戦略を導入します。従来の内燃機関モデルで確立した人気車種名をEVに継承することで、ブランドの一貫性を高め、顧客がラインアップを理解しやすくする狙いです。

第一弾となるのは2026年発売予定の「ID.ポロ」です。これは、これまで「ID.2all」として発表されていたコンセプトカーの量産版で、ポロ誕生50周年の節目に登場します。ポロが象徴してきた「品質」「安全性」「技術の大衆化」といった価値を電動化の時代に引き継ぐモデルとして位置づけられます。

さらにフォルクスワーゲンは、スポーツブランド「GTI」をEVの世界にも投入します。同じく2026年に「ID.ポロGTI」が発売予定で、卓越したダイナミクスとドライビングプレジャーを提供するとしています。

また、SUV市場向けには「ID.クロス コンセプト」を2025年9月に初公開し、量産モデル「ID.クロス」として2026年末に発売予定です。これは「T-クロス」の電動版にあたり、小型・コンパクトセグメントの電動化をさらに進める戦略的モデルとなります。

新世代ID.シリーズでは、単に価格を抑えて電動化を普及させるだけでなく、ユーザーからのフィードバックを反映した改良が随所に盛り込まれます。具体的には、ソフト素材の活用による質感向上、デジタル操作と物理ボタンやノブを組み合わせたステアリングやコックピットの設計、直感的に使える操作系統などが採用されます。

ID.シリーズは2018年にスタートし、ID.3からID.7まで展開してきました。今回の「ID.ポロ」と「ID.クロス」の登場により、フォルクスワーゲンはより幅広い層へEVを届け、電動モビリティの普及を加速させることを目指しています。

【ひとこと解説】
フォルクスワーゲンの「ID.シリーズ」は、2018年にスタートした同社の専用電気自動車ブランドです。最初のモデル「ID.3」を皮切りに、「ID.4」「ID.5」「ID.7」などを展開し、セダンからSUVまで幅広いラインアップを持ちます。最新戦略では、従来の人気モデル名をEVに継承し、2026年に「ID.ポロ」や「ID.ポロGTI」が登場予定です。手の届きやすい価格帯や直感的な操作性を重視し、電動モビリティをより身近なものにすることを目指しています。

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