ヒョンデ、新型EV「IONIQ 3」世界初公開 496km航続と新世代コネクテッド技術で欧州市場へ挑戦

・空力と居住性を両立した革新「Aero Hatch」誕生
・最大496km航続と29分急速充電の現実的実力
・欧州ヒョンデ初の新世代OS搭載コクピット

ヒョンデは2026年4月20日、新型コンパクトEV「IONIQ 3」を世界初公開しました。発売時期および価格は現時点で明らかにされていません。IONIQシリーズの新たなエントリーとして投入されるモデルで、欧州市場のユーザーが求める日常での扱いやすさ、快適性、実用性を重視して開発された完全電動ハッチバックです。先進EV技術をより身近な存在へ引き寄せる1台として注目されます。

エクステリア最大の見どころは、新たに提案された「Aero Hatch」というボディコンセプトです。空力性能に優れた滑らかなフォルムと、ハッチバックらしい高い実用性を融合。低くシャープなフロントノーズから、前後席乗員の頭上をまっすぐに通るルーフラインを描き、その後リアスポイラーへ向けて自然に下降する独特のシルエットとされています。この形状により、Cd値0.263というクラストップレベルの空力性能を目指しながら、後席の頭上空間まで確保しました。見た目の美しさだけでなく、効率と快適性を同時に追求したデザインです。

車体はヒョンデグループのEV専用プラットフォーム「E-GMP」を採用し、400V電装システムを採用します。バッテリーは2種類を用意し、標準仕様のWLTP航続距離は344km、ロングレンジ仕様では496kmを目標としています。都市部中心の移動から長距離ドライブまで、ユーザーのライフスタイルに応じた選択肢を用意しました。モーター性能は最高出力107.8kW(147PS)、最大トルク250Nm、最高速度170km/hとされ、日常域で不足のない性能を備えます。

充電性能も高く、急速DC充電では10%から80%まで約29分で充電可能と発表されています。さらに普通充電では最大22kWのAC充電に対応。日々の自宅充電から外出先での急速充電まで、使い勝手の高さが意識されています。加えてPlug & Charge機能も採用され、対応充電器では認証操作を簡略化できます。

インテリアは「Furnished Space」の思想で設計され、家具のように快適で温かみのある空間づくりを目指しました。ロングホイールベースとフラットフロアにより、コンパクトカーでありながら上級セグメント級の足元空間と頭上空間を実現。後席には大人3人が快適に座れるとされています。荷室容量は441Lで、このクラスの新基準を狙う広さです。さらにラゲッジ床下には追加収納「Megabox」を備え、日常の買い物や旅行にも対応します。

装備面では、欧州ヒョンデ車として初めてAndroid Automotive OSベースの新世代インフォテインメント「Pleos Connect」を搭載する点も大きな話題です。12.9インチまたは14.6インチの大型ディスプレイを採用し、直感的な操作性と高い拡張性を実現。デジタルキー 2によりスマートフォンやウェアラブル端末での解錠・始動にも対応します。さらに車内外で電力供給できるV2L機能も備えます。

安全装備では、ハイウェイドライビングアシスト 2(HDA2)、リモートスマートパーキングアシスト、ブラインドスポットビューモニター、サラウンドビューモニターなど先進運転支援機能を搭載。7エアバッグも標準装備されます。IONIQ 3は、電動化時代の新しいコンパクトカー像を提示する存在となりそうです。

【ひとこと解説】
Pleos Connect(プレオス・コネクト)
は、Hyundai Motor Groupが新ソフトウェアブランド「Pleos」の中核として開発する次世代インフォテインメントシステムです。Android Automotive OSをベースに高いオープン性と拡張性を備え、スマートフォンアプリとの互換性やマルチウィンドウ、スプリットビューなど直感的な操作性を提供します。 また、音声認識AI「Gleo AI」を搭載し、車両操作や情報検索を自然な対話で行える点も特徴です。さらに、ユーザーの設定を車両間で共有できる「Pleos ID」により、どのPleos搭載車でも同じパーソナライズ環境を再現できます。 Pleos Connectは2026年第2四半期に初搭載され、2030年までに2,000万台以上へ展開される計画です。

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