次世代V8が切り拓く新章。2027年型コルベット・グランドスポーツ&X登場

・6.7L自然吸気V8が生む535hpと圧倒的トルクの覚醒
・最大721hpの電動AWD「X」が切り拓く新領域
・伝統と革新が交錯するデザインと初採用装備の融合
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ゼネラルモーターズは2026年3月26日、シボレー コルベットの新たな展開として、2027年型「Grand Sport」と「Grand Sport X」を発表しました。生産は2026年夏より開始予定で、価格は現時点で公表されていません。

両モデルの中核を担うのは、新世代の6.7L V8「LS6」エンジンです。この自然吸気ユニットは535hpと520lb-ft(約705Nm)のトルクを発生し、従来型に対して全回転域で出力とトルクが向上しています。排気量は409立方インチに拡大され、圧縮比は13.0:1を実現。95mmスロットルボディと高流速ポートを備えたトンネルラムインテークにより吸気効率を高め、さらなるパワーを引き出します。また、新設計の潤滑システムや鍛造ピストンおよびコンロッド、改良型エキゾーストマニホールドを採用することで、高温・高負荷環境における耐久性も強化されています。組み合わされるトランスミッションは8速デュアルクラッチです。

Grand Sportは後輪駆動を採用し、自然吸気V8の特性を最大限に活かしたピュアスポーツモデルです。標準装備のマグネティックライドコントロールとツーリングサスペンション、さらにミシュラン・パイロットスポーツ・オールシーズン4タイヤにより、長距離巡航からワインディングまで幅広く対応します。新開発のブレーキパッケージは低ダストと耐腐食性を両立し、外観品質にも配慮されています。さらに、第8世代コルベットのプッシュロッドV8として初めてセンター4本出しエキゾーストが設定され、よりダイナミックな排気サウンドを実現しています。

オプションのZ52スポーツパフォーマンスパッケージでは、専用チューニングのサスペンションに加え、ミシュラン・パイロットスポーツ4SサマータイヤやZ06由来のJ56アイアンブレーキを装備。さらに上位のZ52トラックパフォーマンスパッケージでは、カーボンセラミックJ57ブレーキやミシュラン・パイロットスポーツCup 2Rタイヤ、カーボンファイバー製スプリッターやウイング、アンダーボディストレーキなどを採用し、シリーズ史上最も高いトラック性能を実現しています。

一方、Grand Sport Xはフロントアクスルに電動モーターとコンパクトバッテリーを組み合わせた電動AWD(eAWD)を採用し、システム最高出力721hpを発揮します。前輪には145lb-ftのトルクを瞬時に供給し、優れた発進性能とコーナー脱出時のトラクションを実現します。バッテリーは車体中央低位置に配置され、ミッドシップレイアウトの俊敏性を維持しています。さらに「エンデュランス」「クオリファイイング」「プッシュ トゥ パス」の3つの出力制御モードを備え、用途に応じたパフォーマンス選択が可能です。

また、Grand Sport Xには電動走行を可能とするステルスモードが搭載され、最高時速約80km/hまでV8を使用せず走行できます。加えて、約37km/hまで対応するシャトルモードも備え、低速域での静粛な移動を実現します。これらは同モデルにおける特徴的な新機能です。

デザイン面では、伝統的なハッシュマークが初めてリアフェンダーへ移動し、ミッドシップレイアウトを視覚的に表現しています。新色ピッチグレーメタリックに加え、C4世代由来のアドミラルブルーメタリックが復活。インテリアではサントリーニブルーを基調としたローンチエディションが設定され、レッドステッチや専用エンボス加工ヘッドレスト、専用バッジなどが施されています。

2027年型グランドスポーツおよびグランドスポーツXは、伝統のネーミングと最新技術を融合し、日常性と高性能を両立するコルベットの中核モデルとして位置づけられています。

【ひとこと解説】
LS6は、70年以上続くスモールブロックV8の系譜に属する高性能エンジンで、その伝統を受け継ぎながら進化してきました。初代コルベットV8が1955年に誕生して以来、世代ごとに出力と効率を高めてきましたが、最新の第6世代LS6では排気量6.7L(409立方インチ)へ拡大し、535hpと520lb-ftを発生します。圧縮比13.0:1や改良吸気系、新潤滑機構、鍛造内部部品の採用により、伝統的な大排気量と現代技術を融合した進化を遂げています。

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