アウディ、2025年は堅調な業績で締めくくる。好調なEVと新モデル攻勢で2026年へ加速

・売上高655億ユーロ、営業利益34億ユーロ、営業利益率5.1%、純現金流34億ユーロ
・EV販売が前年比36%増、Q6 e-tronとA6 e-tronが牽引
・2026年はA2 e-tronやQ9など主要新型車を投入、F1参戦も開始


アウディグループは2025年、地政学リスクや米国関税の影響など厳しい環境下にありながら、堅調な財務実績で年度を締めくくりました。売上高は655億ユーロ、営業利益は34億ユーロ、営業利益率は5.1%を記録し、純現金流も34億ユーロに達しました。米国関税による12億ユーロのマイナス影響や、CO₂コンプライアンス関連費用、将来に向けた電動化プラットフォーム再編などの負担がありながらも、コスト管理と投資規律が奏功した形です。

販売面では、アウディブランドの年間販売台数は162万台となり、特にEVが大きく伸長しました。電気自動車の販売は22万3,032台と前年比36%増を記録し、Q6 e-tron(約8万4,000台)とA6 e-tron(約3万7,000台)が人気を牽引しました。9月以降は毎月前年実績を上回り、モデル刷新の効果が明確に表れています。

2026年はさらなる製品攻勢が予定されており、エントリーEVとなるA2 e-tron、フラッグシップSUVのQ9、第3世代Q7、刷新されたQ4 e-tron、新型RS 5など、主要モデルが続々登場します。特にQ9は米国市場向けに最適化され、Q7や新型Q3と合わせて、同市場で最も若いSUVラインアップを形成する計画です。

中国ではFAWおよびSAICとの協業を強化し、A6L e-tronや中国専売ブランドAUDIの第2弾モデルE7Xを投入。2025年秋に登場したE5 Sportbackに続き、現地戦略を加速させます。

また、2026年はアウディにとって新たな挑戦となるF1参戦の年でもあります。Audi Revolut F1 Teamが3月のオーストラリアGPでデビューし、ブランドのグローバル認知向上とモータースポーツスピリットの社内浸透を狙います。

2025年の実績を踏まえ、2026年は売上630〜680億ユーロ、営業利益率6〜8%、純現金流30〜40億ユーロを見込むアウディ。モデル刷新と地域戦略の強化、そしてF1参戦という大きな節目を迎え、ブランドの競争力強化に向けた動きはさらに加速していきます。

【ひとこと解説】
FAW(第一汽車)とSAIC(上海汽車)は、中国を代表する大手自動車メーカーであり、アウディにとって最重要パートナーです。FAWは長春を拠点とする国有メーカーで、アウディとは長年にわたり合弁生産を行い、A6Lなど中国専用モデルの展開で強固な協力関係を築いてきました。一方、SAICは上海を拠点とする中国最大級の自動車グループで、電動化技術や迅速な商品開発力に強みがあります。アウディはこの2社と協力することで、電動車と内燃機関車の両面で幅広いラインアップを中国市場に提供し、地域戦略を加速させています。

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