英雄たちに敬意を。ベントレー・プラハが「チェコ・スコードロン・コレクション」で空の勇者を称える特別仕様を発表

ベントレー・プラハ初のマリナー特別仕様「チェコ・スコードロン・コレクション」発表
英空軍(RAF)で活躍したチェコ人パイロット部隊に敬意を表した4台のワンオフモデル
新技術「レーザーエッチング」によるヘッドレスト刻印など、初採用装備を多数搭載

ベントレー・プラハは初のマリナー特別仕様「チェコ・スコードロン・コレクション」を発表しました。このコレクションは、第二次世界大戦中に英国空軍(RAF)で活躍したチェコ人パイロットの4部隊──第310、311、312、313飛行隊──を称えるものです。4台のモデル(ベンテイガ、フライングスパー、コンチネンタルGT、同GTコンバーチブル)はそれぞれ1台限りのワンオフ仕様で、英国国防省の許可を得て各部隊の紋章とモットーが正式に使用されています。

注目すべきは、マリナーによる新開発技術「レーザーエッチング」によりヘッドレストに精密な紋章を刻印した点。さらに、スコードロン機体のシルエットとモットーをあしらった専用トレッドプレートや、赤・黒・黄の特別カラーリングを施したベントレー・ローテーティングディスプレイなど、特別装備が随所に盛り込まれています。

第310飛行隊をモチーフにしたコンチネンタルGTコンバーチブルは、スピットファイアをイメージしたスチールブルーの「サンダー」塗装。22インチホイールやブラックライン仕様が精悍さを際立たせます。インテリアはコニャックとインペリアルブルーのツートーンで、チャコールツイードやエンジンスピン仕上げがクラフトマンシップを象徴します。

第311飛行隊を讃えるベンテイガは、ウェリントンやB-24リベレーター爆撃機をモチーフにしたグリーン系の「サイプレスグリーン」を採用。オータム×カンブリアングリーンの内装にダークチント・ダイヤモンド・ブラッシュアルミを組み合わせ、重厚感を演出します。

第312飛行隊をテーマにしたコンチネンタルGTは、バーナートグリーンのソリッド塗装が特徴。22インチ10スポークホイールを装備し、フェンダーには専用バッジを装着。室内はベルーガとアンスラサイトにファーングリーンのアクセントを効かせ、精悍でスポーティな雰囲気に仕上げられています。

最後のフライングスパー(第313飛行隊仕様)は、サイプレス×アンスラサイトのデュオトーン外装と4座仕様の上質なキャビンが特徴。ゴンドラグリーンとグラビティグレーのレザーに、オープンポア仕上げのクラウンカット・ウォールナットを組み合わせ、上品な佇まいを演出します。

これら4台は、ベントレー・プラハ新ショールーム開設を記念して製作された特別仕様。英国クルー工場はかつてロールス・ロイス製「マーリン」航空エンジンを生産していた場所でもあり、本コレクションは戦禍の中で築かれた英国とチェコの絆、そして「平和の礎」となった英雄たちへの敬意を体現しています。

【ひとこと解説】
「マーリン」航空エンジンは、ロールス・ロイス社が1930年代に開発した液冷V型12気筒エンジンです。排気量は約27リッターで、最大出力は1,000〜1,600馬力に達しました。第二次世界大戦中、スーパーマリン・スピットファイアやハーカー・ハリケーン、アブロ・ランカスターなどの主力機に搭載され、英国空軍の勝利に大きく貢献しました。高高度性能と信頼性に優れ、戦闘機用エンジンの名作として今も語り継がれています。

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