ケーニグセグ・サダイアーズ・スピア、ラグナセカで市販車最速記録樹立!わずか1分24秒16の衝撃ラップ

- サダイアーズ・スピアがラグナセカで1分24秒16を記録、市販車最速タイムを更新
- 厳しい90dB騒音制限下で追加マフラーを装着しながらの達成
- 快適装備を備えた公道仕様で達成した驚異的パフォーマンス
スウェーデンのハイパーカーメーカー、ケーニグセグが再び記録を塗り替えました。2025年11月4日、カリフォルニア州モントレーのウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカにおいて、「サダイアーズ・スピア(Sadair’s Spear)」が公認市販車としての最速ラップタイム、1分24秒16を叩き出しました。この記録は計測システム「Racelogic」によって公式に認証されています。

今回の挑戦では、当日のサーキットが課していた騒音上限90dBという厳しい制約をクリアするため、車両後部に特製の大型サイレンサーを追加装着。これにより後方に重量物が増し、バランスと加速性能に不利な条件ながらも、ケーニグセグの開発ドライバー、マーカス・ルンドが見事に操り、最小限の走行時間で驚異的なラップを実現しました。
ケーニグセグ創業者でCEOのクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は次のように語っています。
「サダイアーズ・スピアが記録を破る可能性は確信していました。しかし追加マフラーを装着した状態でこれを達成できたという事実は、このクルマが持つ潜在能力の大きさを物語っています。騒音規制のない条件であれば、さらに速いラップが可能でしょう。」
さらに彼は、このクルマが「単なるサーキット専用車ではない」ことを強調しました。サダイアーズ・スピアは日常でも快適に使える仕様でありながら、サーキットで純粋なレーシングカーを凌駕するパフォーマンスを発揮します。「Autoskin」自動開閉システム、電動シート、防音材、オーディオアンプといった快適装備を備えた完全公道仕様であるにもかかわらず、軽量化や高剛性化の技術を徹底的に追求したことで、他の軽量化されたトラック専用車を上回る結果を残しました。

この成果は、ケーニグセグが長年培ってきた社内開発技術とエンジニアリング哲学の結晶です。エアロダイナミクス、カーボンモノコック構造、独自のトランスミッション設計など、あらゆる要素が自社開発で統合されており、極限の性能と日常性を両立させています。
「情熱とチームワークこそ、私たちの最大の武器です」とケーニグセグ氏は締めくくりました。今回の記録は、単なる一瞬の速さを超え、ハイパーカーの新たな基準を提示する出来事となりました。次回、騒音制限のないコンディションでサダイアーズ・スピアがどこまで記録を縮めるのか――その続報に世界中の注目が集まっています。
















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