新型メルセデス・ベンツCLAハイブリッド登場!電動×高効率エンジンで「走り」と「知能」が融合する新時代クーペ


  • 新開発1.5L直列4気筒+48Vハイブリッドで燃費5.4〜4.9L/100km、最高効率を実現
  • 最大211PS・380Nm、0-100km/h加速7.1秒、EV走行や回生も強化
  • AI搭載MB.OS&第4世代MBUXがGoogle Maps連携ナビを実現し、知能化が進化

メルセデス・ベンツは2025年11月、欧州で新型「CLAハイブリッド」の受注を開始しました。電動化と高効率エンジンを融合させた新パワートレインを搭載し、上質なデザイン、先進のAIインターフェース、そしてクラス最高レベルの燃費性能を実現。ドイツでの販売価格はCLA 180が46,243ユーロから、個人向けリースは月額325ユーロからという設定です。CLAシリーズはすでに完全電動モデル「CLA with EQ Technology」で人気を集めていますが、今回のハイブリッドモデル投入により、より幅広いライフスタイルに対応するラインアップとなりました。

Der neue Mercedes-Benz CLA; Exterieur: AGM Line Plus, aquamint uni The all-new Mercedes-Benz CLA; Exterior: AMG Line Plus, aquamint uni

新開発のパワートレインは、1.5リッター直列4気筒ターボエンジンと48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものです。電動モーターを内蔵する新型8速デュアルクラッチトランスミッション「8F-eDCT」を採用し、効率性とコンパクト性を両立。電動モーターの最高出力は30PS、最大トルク200Nmを発生し、エンジンとの協調制御により滑らかで力強い加速を実現します。システム全体では最大211PS・380Nm(CLA 220 4MATIC)の性能を発揮し、0〜100km/h加速は最速7.1秒に到達。燃費は5.4〜4.9L/100km、CO₂排出量111〜123g/kmと、このセグメントで最も効率的な内燃エンジン車です。

搭載される新型エンジン「M252」は、メルセデスの最新モジュラーエンジンファミリー「FAME(Family of Modular Engines)」に属する直列4気筒ユニットです。燃焼効率を高めるミラーサイクルを採用し、吸気バルブの早閉じによってスロットル損失を低減。高圧縮比12:1を実現することで、日常走行域での燃費を大幅に改善しています。さらに、アルミ製クランクケースやNANOSLIDE®コーティングを施したシリンダー内壁、部分一体型エキゾーストマニホールドなどを採用し、軽量かつ低摩擦な構造を実現しました。48V電動リフリジラントコンプレッサーを採用することで、停車中や電動走行中も静粛かつ効率的に空調を稼働できます。

ハイブリッドシステムの電動モーターは、低速域では完全なEV走行が可能で、市街地走行や渋滞時はゼロエミッションでの走行を実現。22kW以下の負荷時にはモーターのみで走行し、さらに「エレクトリックセーリング」と呼ばれる惰性走行も約100km/hまで対応します。加えて、最大25kWの回生ブレーキ機能を全8速ギアで活用でき、走行エネルギーを効率よく再利用します。エンジンの再始動やモーターとの切り替えも極めて滑らかで、ドライバーは切り替えをほとんど感じません。

外観はスポーティでありながら洗練されたデザインに進化しました。クラシックなラジエーターグリルを備え、メルセデス・ベンツのクロームパターンを採用。ライト点灯時にはグリル周囲がLEDで発光し、上位モデルではデイタイムランニングライトに「スリーポインテッドスター」を象った新しい光のシグネチャーを採用しています。リアも同様にスター型テールライトが輝き、夜間でも一目でメルセデスと分かるデザインです。

Der neue Mercedes-Benz CLA; Exterieur: AGM Line Plus, aquamint uni The all-new Mercedes-Benz CLA; Exterior: AMG Line Plus, aquamint uni

インテリアでは「MBUXスーパースクリーン」が象徴的な存在。10.25インチのメーター、14インチのセンターディスプレイ、そして14インチの助手席ディスプレイが横一線に配置され、Unityゲームエンジンによる高精細グラフィックで描写されます。パノラミックルーフが標準装備され、開放感あふれる室内を実現。加えて、操作性を重視して新しいマルチファンクションステアリングを採用し、顧客の要望に応えてローラー式ボリュームコントロールやリミッター用ロッカースイッチが復活しています。

インフォテインメント面では、メルセデス独自開発の車載OS「MB.OS」を初採用。クラウド上のスーパーコンピューター群と接続され、車両ソフトウェア全体のOTA(オーバー・ジ・エア)アップデートに対応します。第4世代MBUXはMicrosoftとGoogleのAIを組み合わせた“マルチエージェント方式”を採用し、状況に応じて最適なAIを自動選択。Google MapsベースのナビゲーションとMBUXサラウンドナビにより、リアルタイム3Dルート案内や運転支援表示を統合し、まるで車と会話するような直感的操作を実現しています。

さらに、運転支援パッケージ「MB.DRIVE ASSIST」ではステアリングアシストを含むレベル2相当の自動運転支援を提供。新採用のレーンチェンジアシストにより、ウインカー操作一つで自動的に車線変更が可能です。安全性と快適性を兼ね備えた最新技術が、ドライバーに新しい移動体験をもたらします。

新型CLAハイブリッドは、スポーティな走りと環境性能、そしてデジタル知能を融合した次世代クーペです。メルセデス・ベンツが掲げる「Electric. Efficient. Emotional.」という理念を体現し、電動化時代におけるプレミアムカーの新基準を示しています。

【ひとこと解説】
リフリジラントコンプレッサー(冷媒圧縮機)は、自動車のエアコンシステムで冷媒を圧縮し、冷却サイクルを生み出す装置です。従来はエンジンのベルト駆動で作動していましたが、48V電動化により電動コンプレッサーが採用されました。これによりエンジン停止中やEV走行中でも冷房が使用でき、アイドリングストップや電動走行時の快適性が向上します。摩擦損失も減り、燃費効率や静粛性の改善にも寄与する重要な電動化技術です。

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