1回の充電で693km走破!Kia PV5 Cargo、ギネス世界記録を樹立

- 電動小型商用車「Kia PV5 Cargo」が最大積載時に693.38km走行のギネス世界記録を達成
- 公道・実走行条件で効率性と実用性を証明
- Kia初の「Platform Beyond Vehicle(PBV)」として多用途性を実現
韓国の自動車メーカーKia(キア)は、電動小型商用車「Kia PV5 Cargo」でギネス世界記録™を樹立したと発表しました。同車は最大積載量665kgを積んだ状態で、1回の充電あたり693.38km(430.84マイル)の走行に成功。これは「1回の充電で最大積載状態の電動小型商用バンが走行した最長距離」として正式に認定されました。
記録走行は2025年9月30日、ドイツ・フランクフルト北部の公道で実施。使用されたのはPV5 Cargo Long Range(4ドア)で、71.2kWhバッテリーを搭載。市街地信号や交差点、ラウンドアバウトなどを含む58.2kmの都市・郊外ループコースを12周、標高差約370mの上り坂を繰り返しながらの走破となりました。試験はTÜV Hessenおよびbuck Vermessungの監督のもとで実施され、車両の充電ポートと貨物室は出発時に封印。22時間30分におよぶ走行がGPSと車載カメラで記録されました。
ステアリングを握ったのは、LCV専門ジャーナリストのジョージ・バロー氏と、ヒョンデ・モーター・ヨーロッパ・テクニカルセンター(HMETC)のエンジニア、クリストファー・ニゲマイヤー氏。両名は「PV5の効率性と航続力は驚異的。690km以上を走破するとは想像以上」とコメントしています。
PV5は、Kiaが提唱する新世代モビリティ構想「Platform Beyond Vehicle(PBV)」の第一弾モデル。サービス用途に最適化されたE-GMP.Sプラットフォームを採用し、モジュラー構造によりCargo(商用)/Passenger(乗用)/Chassis Cab/Wheelchair仕様など多様な形態に対応可能です。
記録車のCargoモデルは、最大積載790kg/荷室容量4.4㎥を確保。バッテリーは51.5kWh、71.2kWh、43.3kWh(予定)の3種類から選択可能。今回の快挙は、商用電動車に求められる長距離走行性能と実用性の両立を証明するものとなりました。
Kiaのソン・ホソン社長は「この成果は、Kiaのモビリティが単なる移動手段を超えた“価値創造”であることを示した。PBVは現実のビジネスや生活に密着した革新的な解決策だ」と述べています。
記録達成車両は、2025年11月18日からフランス・リヨンで開催されるSolutrans国際トレードショー(EurExpo)のホール5・ブースC130にて展示予定です。
【ひとこと解説】
ラウンドアバウトとは、信号機を使わずに交通の流れを円形交差点で制御する方式で、日本では「環状交差点」とも呼ばれます。車両は時計回り(右側通行国では反時計回り)に進入し、環道内の車が優先されます。停止や発進が少ないため、信号待ちによる渋滞や排出ガスを減らせるほか、交差点での衝突角度が緩やかになるため事故の重症度も低下します。イギリスや欧州では広く普及し、日本でも地方を中心に導入が進んでいます。















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